エンドラインからの景色 vol.11 U18 ELITE6LEAGUE サンロッカーズ渋谷U18 vs レバンガ北海道U18
この試合はサンロッカーズ渋谷のホームコート青山学院体育館でトップチームの試合前に行われ、多くのブースターが駆けつけた。
試合は78-65でレバンガ北海道U18が勝利。ボックススコアは以下から確認が可能。
https://www.bleague.jp/files/user/_/u18-elite6/2022/pdf/05.pdf
ここからは両ヘッドコーチと渋谷U18松下湊人選手、北海道U18中村泰規選手の会見のインタビューを載せる。
サンロッカーズ渋谷U18 森茂達雄HC
結果は残念でしたが、北海道さん相手に40分間戦えるようになったことは成長したと言えると思います。ホームゲームだったので、なんとか最後まで食らいついていいゲームをできるように準備をしてきました。第1クォーターが肝だと考えていて、ディフェンスの強度を高くすること、渋谷の方がサイズがあるのでそのアドバンテージを活かせればと思ってゲームに入りました。2Qにゾーンをやりましたが、体力的にも主力を一旦休ませたいと思い、高さのアドバンテージでゾーンが有効かと思ったんですけど、そこはうまくいかなかったので反省しています。
レバンガ北海道U18 齋藤拓也HC
今シーズン、渋谷さんとは初の対戦だったので、以前のチャンピオンシップや琉球さんとの試合映像などを見て、対策を立てました。渋谷さんはBユースの中でフィジカル、高さに長けたチームで組織としてもそれぞれの役割が明確になり、うまくシステムとも合致している印象でした。前半はリバウンドを取られてセカンドショットをやられてしまいましたが、選手たちは頑張ってボックアウト、ルーズボールにトライしてくれて、流れを引き戻して前半を終えることができました。後半は渋谷さんのハードなディフェンスで、我々のインサイドやボールムーブがなかなか機能しなくなり、選手たちの気持ちが先行してしまってフィニッシュを焦ってしまったところがありました。最後はうちのディフェンス強度が上がって、ターンオーバーを誘発できたこと、そこからトランジションで得点できたことで勝利することができましたが、本当にどっちが勝ってもおかしくなかった試合だったと思います。
サンロッカーズ渋谷U18 松下湊人選手のインタビュー
松下 レバンガ北海道さんは自分達が目標にしているチームでもあり、お手本のようなプレーをしてくるチームです。すごくいいゲームができた思いますが、最後に試合を離されてしまった。そこは気持ちの差だと感じています。
宮本 接戦となり、試合の終盤には松下選手の判断が問われる場面が多かったと思います。どんな気持ちでプレーしていましたか?
松下 ガードとして自分自身のマインドコントロールはもちろん、チームのコントロールもしなければいけないと森茂HCから言われています。そもそも自分がマインドを崩してしまうとチームを支えることはできないし、自分だけができているだけでもポイントガードは務まらない。悪い展開になってもチームとしてすぐに切り替えられるように、「ここ一本大事だよ」とハドルを組んで、伝えられるように意識しました。先輩もたくさんいるんですけど、ポイントガードとして年齢は関係なく声かけができる必要があるし、ベンチも一体になってサンロッカーズの良さを見せれるようにというマインドでプレーしていました。
宮本 個人としては今日のゲームを採点するならば何点ぐらいですか?
松下 今日は80点ぐらいです。マッチアップする選手は自分よりも小柄な選手が多かったので、フィジカルを活かして自分のシュートを積極的に狙っていこうと思っていました。ただ、北海道の4番の選手(阿部竜大)とはゲームのクリエイト力に差があったと思います。最後にゲームの流れを読み取る力が足りずに負けてしまったと感じたので、そこをこれから身につけていきたいです。
レバンガ北海道U18 中村泰規選手のインタビュー
中村 この前の試合で自分も他のシューター陣もシュートが入っていたので、渋谷さんは簡単にシュートを打たせないディフェンスをしてくると予想していました。僕がコートに立った時に、マッチアップの相手がフェイスガードをしてきて、最初はうまく対応ができなかったんですけど、タイムアウトの時にコーチから「どうやったら相手とのズレを大きくできるか意識して」と言われて、色々トライしていく中で、オープンを作れるようになりました。相手のゾーンディフェンスに対して2本連続で自分のシュートを打って決めきれたことはよかったと思います。ただ、後半の流れが悪くなった時にオープンのシュートを決めきれなかったので、次の試合に向けてしっかり練習して、流れを変えられるシューターになりたいと思います。
宮本 ディフェンスの時にヘルプサイドでかなりコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。何か意識していたんですか?
中村 今回の試合はノーミドル(ミドル側にドライブさせない)をかなり意識していました。ウィークサイドの選手がヘルプに出てテイクチャージを狙う練習もやっていたので、ボールがどこにあって、自分がどこにいれば相手はドライブしにくいのかを考えて、トークしながらディフェンスをしていました。
宮本 ハンドリングも結構できそうな印象があります。今のチームではシュート、ディフェンスが役割だと思いますが、「オンボールももっとできるぞ」みたいな自信もあったりしますか?
中村 オンボールに対しての合わせを今はチームから求められていて、自分の武器だとも思っています。オンボールのプレーに関しては、これから練習してもっとできるようにしていきたいと思っています。
今後もユース年代の選手たちにも注目をしていきたい。
U18 ELITE6LEAGUEはレバンガ北海道の優勝で幕を閉じた。
今後の彼らのプレーからも目が離せない。
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