メディア公開日で見えた新生レバンガ北海道Vol.2 京都ハンナリーズ戦に向けて
1月8日に行われたレバンガ北海道のメディア公開日に参加した。悔しい敗戦となったシーホース三河の後に、アウェーで千葉ジェッツに1勝をした。北海道に戻り、次はホームで京都ハンナリーズを迎える。非常に明るい空気感で行われたチーム練習は京都戦のディフェンスがメインに行われた。今回は練習後の小野寺HCの囲み会見を掲載する。そこに京都戦の戦い方、勝利のヒントが詰まっていた。
宮本 今日の練習では京都の岡田選手のピックアンドロール、古川選手のピンダウンスクリーンを想定して、ディフェンスのアジャストをされていました。そこが鍵を握ることは間違いないと思います。あと、京都はチャールズ・ジャクソン選手がチームのオフェンスリバウンドの約30%を取っています。彼は岡田選手とピックアンドロールゲームを仕掛けてくるので、岡田選手に悪いシュートを打たせても、彼にオフェンスリバウンドを取られると、そのままセカンドチャンスポイントを与えることになります。あとはアウトサイドのシューター陣ですよね。川嶋選手、前田選手、そして様々なパターンを持つカロイアロ選手。この中で、どこを優先的に止めるのか。練習もされていたので、そこだろうなと想像していますが、コーチとしてはどの順序で脅威を感じていて、どの順序で抑えたいと考えていますか?
小野寺 僕らが最優先に守りたいのは岡田選手です。今、アベレージで17点台。ただ、ゲームによっては30点を超えるゲームもあります。ディフェンスの構造として、僕らのディフェンスは比較的彼にやられやすい。その辺りを含めて、まずは岡田選手のピックアンドロールゲームを抑えたいと考えています。ただ、彼を0点に抑えるということではありません。やられちゃいけないのは左からのプルアップ。右の場合はジェイルからのスネークですね。今日のミーティングでも、岡田選手の傾向を選手たちに共有したんですが、右手でドリブルをした場合は、そこまでプルアップを選択しないですし、確率も高いわけではありません。基本的には左手のプルアップとスリーポイントを止めること。右手で行ったときはジェイルからのスネーク。これはジャクソン選手と出ているときに必ず起こりますし、ヒース選手でも起こります。彼らのピックアンドロールゲームでやられてはいけないのは、岡田選手の左手からの2つのフィニッシュになります。カロイアロ選手のスコアはいろんな要素で生まれます。ひとつの要素で起こるプレーではない中で、彼のスコアも今アベレージで17点台。なので、それぐらい取られることは想定しています。そこに関しては許容範囲なので、あとはどれだけ彼にタフにマッチアップをして、スポットのショットを打たせないとか、トランジションでランさせないとか。ひとつひとつのことをチームのルールの中で消せる部分を消していく。それができれば、彼の調子がどれだけ良くても、アベレージの17点あたりで抑えることは可能だと考えています。ただ岡田選手に関しては、僕らが想定しているものを超えてくるケースがあるので、しっかりと2人のアベレージを足した35点、多くても40点以内に抑えるという考えでいます。そして、次に止めなくてはいけないのはそれ以外の要素ですね。今日はプレーセットの中でも古川選手のピンダウンスクリーン、ゲットアクションの対応を練習しました。あとはスポットシューター陣のショット。ピックアンドロールゲームからの前田選手のスポットだったり、川嶋選手のスポットだったり。大阪とのゲーム2で川嶋選手は非常に当たっていました。彼らにスポットのシュートを許さないために、自分たちのディフェンスのルールをしっかりと守ってプレーする。なので、岡田選手のピックアンドロールゲーム、スポットシュート、古川選手に関してはキャッチアンドショット。この確率が一番高くて、そこからコンテストがあると確率が下がって、ドリブルをするとさらに下がっていく。いかにそこまで持っていくのか。他の選手もそうですが、いかにストレスをかけながらプレーさせるか。あとは仰っていただいたように、自分たちがしっかりとリバウンドを取り切ること。どれだけタフショットにさせても、リバウンドを取られてしまったら意味がないので、ジャクソン選手がピックアンドロールからロールダウンでリバウンドに入ってきたり、リバウンドもいろんなケースが考えられます。ジャクソン選手にボールを触らせないようなボックアウトの仕方であったり、人数を適正なバランスでかけていく。あとはカロイアロ選手も飛び込んでくるので、ロングリバウンドとショートリバウンドに対するルールと準備。最低でもディフェンスリバウンドの70%は支配しないといけないので、ディフェンスルールとリバウンドルールは徹底していきたいですね。
宮本 ディフェンスルールとリバウンドルールで言えば、おそらく外国籍選手のピックアンドロールのドロップポジション、バックペダルの踏み方、ハンザアップはかなりキーになりますよね。
小野寺 そうですね。今日、彼らにも伝えたんですが、岡田選手が左手でプレーしているときは、少し高い位置からフラットでバックペダルを踏む必要がある。少し見せてプレッシャーをかけなくてはいけません。右手のときは左手と同じパターンのシュートではないので、ジャクソン選手を優先して見る。そこのちょっとした調整は彼らが個人的にアジャストする部分になります。特にこの組み合わせのピックアンドロールゲームのときは、自分たちが何をやらせてはいけないのかっていうのは自ずと見えてくると思います。
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