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B BALL BRAIN vol.2 「サンロッカーズ渋谷ユースが目指すもの」 サンロッカーズ渋谷 松岡亮太ディレクター

 昨年、YouTubeで行ったインタビュー企画「B BALL BRAIN」がnote版で再スタート。ダブドリ宮本が、日本バスケの未来を創り上げるために活躍する有識者たちとコアなテーマで対談し、日本バスケのこれからを考えていく。 note版の記念すべき初回ゲストは、サンロッカーズ渋谷の松岡亮太ディレクター。サンロッカーズ渋谷ユースでは「渋谷から世界で活躍する選手を育てる」という理念のもと、トップチームとも連携した一貫指導体制を敷いている。 今回はユース立ち上げの話からクラブが掲げる育成環境を構築するためのステップを余すことなく伺った。(取材日:8月1日)

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Bリーグのコートに立つことが最優先

宮本 松岡さんはディレクターという役職ですが、どのような役割を担われているのでしょうか?
松岡 クラブとしてコーチとは違う「ディレクター」という役職を置き、僕がその役割を担うことにした1番の目的はプロ組織としてコーチ陣にコーチという役職を全うしてほしいからです。理想論を言えば、コーチがバスケット以外のところに労力を使わないと行けない環境はあるべき姿ではない思っています。ユース世代であっても、僕らはプロバスケットボールクラブで彼らは上級ライセンスのコーチであって、プロコーチだということはトップチームと変わらないので、彼らにはユースであってもプロフェッショナルな指導をして欲しいと思っています。その中で、「文化を築こう」という話をしているんですが、コーチが変わることでクラブの方針が変わることはあってはならないと考えています。サンロッカーズ渋谷のバスケットボールを築き、継承していく中で、コーチがチームマネジメントも担ってしまうと、コーチの裁量でチームが変わってしまうリスクがあるので、サンロッカーズ渋谷としての方針を示す存在が絶対に必要だと思っています。だからといって、僕が現場介入することはそれもまた違います。コーチ陣と常にコミュニケーションをとって、その文化を築くための方向性を示すのが、僕の役割になります。

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