見出し画像

【ごはん日記】のりまきとおいなりさん

「日記」と言いながら、少し前の話。そして、私のとりあえず形から入るシリーズ。

節分の恵方巻き。恵方巻きを食べる習慣はないけれど、単純に海苔巻きが好きだから、カットした太巻きをみんなで楽しく食べることにしている。作ったものと買ってきたものと。
今年はずっと気になっていたご近所のコーヒー屋さんのものを。年に一度だけ、元寿司職人の腕前を生かしてつくるという海鮮巻き。ラスト一本を駆け込みで予約できたのだ。
これがびっくりするほど美味しかった。お醤油をつけるのがもったいないくらい。

そして、私が作ったのは、卵焼きときゅうりと紫蘇だけの地味ーなもの。これもまた思いの外おいしくてみんなが喜んでくれたのにすっかり気をよくして、またつくろうと思う。

その数日後は「初午」。
2月最初の午の日、稲荷山に稲荷大神をお祀りしたところ、五穀が稔り、国が栄えたことに由来しているそう。
恵方巻きの比ではないくらいに縁のない日だったけれど、これもまた、「おいなりさんが食べたい」と理由で、初午の日においなりさんをつくることに。

つい時短に目が入ってしまうけれど、時間がおいしくしてくれる料理というものもあり、おいなりさんもそのひとつだなぁと思う。じっくり、おだしを染み込ませていく。今まで、何かひとつ足りなかったのは、時間だったんだなと実感する。
この日は、酢飯と桜の塩漬けとごまで。

こちらもまた家族全員喜んでくれたので、具材を変えて、またつくろうかなと思う。

形だけでも季節の行事。おいしいものは私の原動力。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集