キッチンコワーキング事業に向けて(リサーチ編)
前回の続きから。
ビジネスよりのコミュニティの方が、コミュニティの価値が最大化されるんじゃないかという仮説から、toCモデルからtoBモデルへと切り替えた。
切り替えてからは、前回同様インタビューとリサーチから始まる。
weworkなどのコワーキングと違って、キッチンを小分けにしているために、キッチン設備のコストがかなりかかってくる。
そもそも、フードスタートアップってそんなにいるのか?
使いたいユーザーっているのだろうか?
いざ使ってもらったらどういう風に彼らは使うのだろう?
色々な疑問が湧いてくるが、まずは一個一個のリサーチから始めることにした。
すると、全く飲食業界のことを知らずにいたからだけかもしれないが、びっくりするデータが溢れ出る。
まず、こちらがそれぞれの業界の開業率と廃業率。
右上に君臨するのが飲食サービス。ぶっちぎりの開業率と廃業率である。
このサイトによれば、1年間で34.5%ものお店が廃業に追い込まれている。そして、10年に生き残るのはわずか1割。10店舗あったら、1年で3つがなくなり、10年後に1店舗しか残っていない厳しい道である。
それにもかかわらず、開業率もまた他の業種を抜いて、高い水準をほこっている。この現象は、とても面白い。
やりたい人はいっぱいいて、でもその分、諦めてやめてしまうことも山の如し。一念発起し、借金を抱えて店を作り、経営不振に陥ってわずか数年で閉じてしまう。
やりたい人が多くいて、挑戦できる環境は素晴らしいが、その一方で行く末を知らず、借金を抱えてしまう人はとても不憫に感じた。
であれば、もっとコストを下げて始められるシェアキッチンは行けるのではないか?やりたい人はすでにいるということは、潜在需要はある。加えて、店舗開業という大きな戦いに出る前に、小さなコストで始められるシェアキッチン事業というのは、たとえ失敗しても死人を出さず、怪我で終わるくらいの体験で終わらせるには、いいのではないかと思うようになってきた。
そして、例のごとくインタビューを重ね、調べていくうちに飲食店舗においての課題は、それ以外にもあることが見えてきた。
まだ調べきれていないもののあるものの、ざっと大きく分けて4つ
・コストがかかる。
・時間がかかる。
・料理以外にやることが多い。
・相談できる環境がない。
店舗を作る上で、お金はかかるは、時間はかかるは、やること多いは、相談する相手もいないは、かなり過酷な道のりに感じてしまった。個人的にインターネット畑で育っていると、Webサービスなどであれば、早ければ3日で作って、利益を出すことも不可能でない環境と違い、6ヶ月もの期間待たなければいけないことを思うと、これはもっと改善できるのではと思えてならない。
そうこれらは、全て我々のサービスで解決できることなのだ。