プロダクトマネージャーのスキルセット
現在、プロダクトマネージャーとして働いている。
プロダクトマネージャーとは、プロダクト(サービス)の成長のために、適切な意思決定を行い、事業を成功へと導く職種である。特にIT企業ではプロダクト=事業の場合が多いため、事業そのものに大きく影響を与える。
近年PMカンファレンス等もあり、職種としての知名度が上がっている。しかし、その具体的なスキルに関しては、各社の状況により求められているものが違い、認識を揃える事が難しい。個人的にプロダクトマネージャーとして今後も働きたいと考えた時に、具体的にどういったスキルを伸ばしていけば良いのか、自分は本当に成長しているのかどうか迷子になる事が増えてきた。そのため、今回はプロダクトマネージャーとして求められていそうなスキルを一度棚卸ししてみようと考えた。また、様々な立場の人からのフィードバックを得て、議論に発展させていきたいと思ったので、noteにて公開に至った。
意思決定の階層
プロダクトマネージャーが行なう意思決定は階層がある。詳細は下記の図に記載しているが、より階層が上になればなるほど、事業責任者やCEOに近づく。
会社の中でどこの意思決定を任されているのかを認識しておくのは、とても重要である。やはり、大企業であれば組織が細分化しているため、事業的にはインパクトの大きくない施策の実行を任されている傾向がある。もちろん各階層によって求められるスキルは変わっていくので、プロダクトマネージャーを面接する時は、どこのレイヤーの意思決定を任されているのかを重点的にヒヤリングしている。
長期的に価値がある存在になっていくためには、より上位階層の意思決定を任されるような立場になっていくべきと個人的には考えている。
スキルセット
プロダクトマネージャーとして求められているスキルセットを書き出したのが下記の図になる。webマーケティングや事業開発などの職種と被っている所もあるが、サービスを成長させるための手段としては必要なので、網羅的に書き出している。
実際の現場では、プロダクトマネージャー一人で完結する事はほとんどなく、周りのエンジニアやデザイナー、その他多くの関係者を巻き込みながら、仕事を進めていく場合がほとんどである。そのためには、ソフトスキルと言われる論理的思考力、適切なコミュニケーション力が求められると考え、「ベーススキル」として別枠で定義している。
おそらく上記全てのスキルを完璧にこなせるような人は殆ど実在していないと思う。事業やプロダクトのフェーズにより、求められるスキルも変化するからである。私もこのスキルセットの中で完璧にこなせているものはほとんどない。
ただし、こういった全体像の中で自分の強み / 弱みを可視化することにより、プロダクトマネージャーとしてのキャリア形成に能動的に取り組めるのではないかと考えている。この記事が同業者の皆さんの参考になれば幸いです。
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