嬉しい、悲しい、大好き。
無性にリンダリンダを大声で歌いたくなるタイミングがある、首を振って、飛び跳ねて、動き回って。だがどのタイミングで来るのかは自分でもわからない、ゲリラ的にくるのだ。僕はそのことを甲本化と名付け、少しばかり気にかけてみることにした。
意識し始めてから甲本化が初めて訪れたのは高三の九月、総合型選抜で受験を考えていた頃だった。だが正直にいってしまうと当時の僕は絶対に合格すると確信していた。なぜだか勉強量と比例しないほどの受かる自信を偶然に持ち合わせていたのだ。今思うとぞっとする、語