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幕末のスーパーライター 玉蟲左太夫
先日、梨木香歩さんのエッセイ「風と双眼鏡、膝掛け毛布」を読みました。この本もとても面白かったのですが、その中で触れられていた玉蟲左太夫(たまむし さだゆう)という人が面白いのです。
まず簡単に本の内容について紹介すると、エッセイというか風土記のような感じで、日本各地の地名について取り上げながら、その土地の歴史、文化、梨木さん自身のエピソードが語られています。
観光地でもなんでもないのですが、自分が住んでいる地域や職場がある地域の話題も出てきて、たまたま手に取ったのに、運命じみたものを感じました。
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その中の北海道の話で、1857年に蝦夷の調査にあたった仙台藩士の玉蟲左太夫について触れられていました。
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正直言って僕は全く知りませんでしたが、調べてみるとこの人とても面白い。
蝦夷を調査した時の内容が評価され、福沢諭吉、勝海舟、ジョン万次郎などの超有名人らとともに遣米使節団として渡米。その後アフリカ、ジャワ、香港などを経由してなんと世界一周します。
また、戊辰戦争では、旧幕府軍側の同盟成立に奔走した事で、「仙台の坂本龍馬」とも呼ばれているそうです。
ちなみに「日本で初めてビールを飲んだ人」としてキリンのHPにも詳しく書かれていました。外国語が出来た訳ではないけど、記録係としての才能があったみたいですね。
noteの住人としては書くだけで世界一周してしまうんだから、すごく夢のある話だなと思います。きっと現代にこの人がいたら「筆マメ極めたら世界一周した話」って記事書いてると思います。
梨木さんの本も面白いのでぜひ読んでみてください。そして、ピッタリなイラストがあるみんなのフォトギャラリーにも感謝です。
ではまたー!