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オンライン会議で目が合わない
オンライン会議では原理的に目が合わない。
いたたまれない。
コロナ禍を経て、移動時間と費用の削減のためオンライン会議がふえた。
移動せねばならぬままならなさ、身体性にひとつの人間があるのだけどな、と思いつつZOOMをつなぐ。
生成AIで人間らしい会話ができて、人間らしい動画が作れる時代だ。あれもこれも #想像していなかった未来 。各社のMTG用インターフェイスAIがオンライン上で会議する日も遠くはないな、と思う。人間同士より和気藹々としちゃうかも。のぞいてみたいな。
でもそのとき、人間がしゃべっているていを続けるのだろうか。誰のために?
待機中にもやもやと考えていると、主催者が僕を受け入れた。入室する。
現状ではオンラインMTGも人間同士でおこなってることになっていて、人間同士である以上、僕はせいいっぱい愛嬌をふりまく。
当然笑顔で聴くし、大きくうなずくし、資料が共有できていれば両手で大きく🙆♂️をつくる。
会議の最後には「ありがとうございました」を口パクしつつ、手話でもつたえる(手刀を切る)。けっこう殊勝なのだ、ぼくは。
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そんなこんなで乗り過ごしてきたのだが、どうも、いたたまれない。
各々のやり方で愛想を交換しているのだけど、通じあわない感じがする。
なんでだろう、と考えながら今日も手刀を切って、思い至った。
目が合わないんだ。
こちらはせいいっぱい相手の目を見て笑顔なのだが、相手のその目はディスプレイ上にある。
一方webカメラはパソコンフレーム上部から、少しばかり僕を見下ろしているかたちだ。
相手からは、少しうつむいて笑顔の僕が見えているだろう。うすきみわるい。
逆に、相手を目で噛みつくつもりでカメラをみると、パソコンの画面は焦点から外れ、相手の表情がわからない。
結果として画面とカメラを縦に往復しながら目線を送ることになる。とても誠意ある聴衆とは映らないはずだ。こんなにせいいっぱいなのに。
かといってカメラを凝視していたら資料が見れないし、でもなあ、目を見て聴いてくれてる人がひとりでもいたら、僕はうれしいし、でもこのオンライン会議のジレンマを意識している人がこの会議にいると思えないし……。僕が悩むしかないのだ。
みんなは仕事の話ばっかりだ。
いまのところ画面のど真ん中に外付けカメラを据えることくらいしか解決策が思いつかないけど、そんなことしたら、じゃまなんである。どうしたものか。
会って話す?そんなことしたら恥ずかしくて目を見れないじゃないか。まったく。