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自分のトリセツ+スペック表作成のススメ
先日、キャリアコンサルタント資格の更新のための知識講習を丸一日、白目になりながら受けていた時のこと。
キャリア教育の文脈で出てきた「キャリア発達」についての説明に、ハッとしてしまった。
(3)キャリア発達とは
発達とは生涯にわたる変化の過程であり、人が環境に適応する能力を獲得していく過程である。その中で、キャリア発達とは、自己の知的、身体的、情緒的、社会的な特徴を一人一人の生き方として統合していく過程である。
具体的には、過去、現在、将来の自分を考えて、社会の中で果たす役割や生き方を展望し、実現することがキャリア発達の過程である。
出典:「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引
-児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」文部科学省
いやこれ、まんま私が取り組んでる「自分のトリセツ作り」でイメージしてたことやないですか、と。
そうなんです、トリセツっていうから話がややこしい。
ようはこの自己の知的、身体的、情緒的、社会的な特徴ってやつを、過去、現在、将来の自分から整理して、社会の中で果たす役割や生き方を展望し、実現するために自分の「スペック表」が作りたいってことなのよ。
これって出典からもわかるように学生向けのキャリア教育のところの文脈なんだけど、大人こそこれ作ったらいいって思う。
だっていっぱい経験してるからさ、どこのパラメータが高いとか低いとか、これまでの経験から分かるじゃないすか。
スペック表とは?
「スペック表」って例えばこんなやつね↓
項目は自分の好きに設定していいから、私なんかだと「スタミナ」とか入れるね。そんですごい低い(笑)
でも「集中力」はハンパないからゲージMAXだよね。
そんな感じで人によって項目が違ってくるのも面白いと思う。
でも大事なのは、必要以上に低くつけていかないこと。
例えば、人に気を使いすぎて削られてる人なんかはもう「優しさ」のゲージは振り切っててもいいと思うし、「真面目」ゲージも振り切れる人多いんじゃないかな。
なのに、私そんなに真面目じゃないから・・とかはいらないってことね。
パラメータが低すぎたら単純に凹むしさ、誰に見せるんでもないんだから、自分はまあこんくらいだと思うって思うのをなんとな~くでつけてった方がいいような気がする。
あとは、とにかく客観的な視点で自分を見てみることを心がけるといいよね。
誰か自分を良く知ってる人に聞いてみたり、つけてもらうのも面白いかも。
トリセツもご一緒に
で、やっぱり「トリセツ」も一緒に作るといいよね。
それも、誰かにこう扱ってほしいから、とかじゃなくて自分で知っとくために作る。
トリセツにある項目は例えば、「こうしたら機嫌治るものリスト」とか、「苦手なタイプの人」とかさ、自分で把握しておいたら後々、自分のために役に立つものがいいと思う。
で、適宜アップデートしていくことも重要だね。人は変わり続けるものだから。
「自己理解」が自分を救う
たとえばキャリアコンサルティングは「自己理解」のためにあると言っても過言ではない・・かもしれないんだけれども、なんのための自己理解かって、「未来の自分のため」と私は認識している。
だから自分を理解してあげるって、自分への最大の思いやりなんじゃないかなあ。
大好きな本にこんな一文がある。
私たちが皆、人生でもっとも求めているのは、人を理解し自分を理解してもらうことです。
出典:「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる」
ケイト・マーフィ (著), 篠田 真貴子(監訳), 松丸 さとみ (翻訳)
この本は「聴く」ことの大切さを伝えてくれる本だけど、誰かに聴いてもらうのも、自分の内なる声を自分で聴いて理解してあげることも大切だよね。
そんなことを思ったんでした。
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