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「怒りのジグソーパズル」2021年10月29日の日記
・すみません。いろいろなメールは明日一気に返信します……。
・動画が出ています。
・やっぱりちゃんとしたセットで撮影すると楽しいですね。ここはファミレス以外にもバーとかホテルの一室とかいろいろあった。特に使わなかったけど。
・スカッとするエピソードを捏造して、再現VTRみたいなのを撮った。ワンカットずつ撮っていくわけだが「じゃあ次、かまどさん、論破されてワーって叫ぶシーンお願いします」みたいな指示を出して淡々と細切れに素材を収録する。テレビで放送されている再現VTRも同じような手続きを経て作られているはずだ。「あー、こうなってるんだなあ」と変な感慨があった。
・そういえば商材の新しい「∞プチプチ」だけど、想像よりもかなりプチプチ感が増していて面白かった。本当に梱包材をつぶしてるっぽい感じがして楽しい。効果音がなくても全然いいレベルだ。世の中の技術って進歩しているんだね……。
・というか、初代∞プチプチがもう10年前か。ああいう「目の付け所」的なおもちゃってむしろ今のほうが流行っている気がする。当時でも相当ヒットしたはずだけど、それでも早すぎたくらいだったのかも。最近は「電気シェーバーの感触」というガチャガチャを見かけた。ただ震えるだけのシェーバー風のおもちゃだが、感触を楽しむんだって。こういうのもプチプチが切り開いた系譜だろう。
・オモコロ編集部名義で記事を書きました。
・イライラvs温厚座談会。結果的にかなり多くの方々に読んでいただけで感謝なんだけど、企画を走らせてる段階ではすごい不安でいっぱいだった。特に今回はスケジュールの関係で私が記事を書くことになっただけで、ネタそのものの発案が自分じゃなかったため。
・こういうとき、ライター候補は「自分がその企画をうまく記事にまとめることができそうか」という意味合いを込めて「イケ感」を表明し、よりイケ感のある人が責任をもって記事にとりかかる。私はこれを請け負った日、完全に軽はずみな気持ちで「あー、イケると思います」と返答してしまった。
・しかし実際に記事の構成を考えてみるとかなり難しくて、どんなふうに成立させたらいいのか困り果てた。
・最初はあるあるネタ路線でいくつもりだった。「靴下のなかに砂利が入ってる」とか「ビリビリにやぶけたコロコロ粘着テープ」とか、そういうのを集めてきて、実際に体験しながら「イライラする~!」って言うみたいなの。最後はみんなで散歩に行くみたいな計画だった気がする。
・ただ撮影が近づくほどにそのビジョンからイケ感が失われていくのを感じていた。なんかそういうあるあるをやったからなんなんだ感が出てしまいそうな気がしたのだ。で、急きょ方向性を改めて、けっこうマジな感じで己の内面を吐露して分析するみたいな方針に切り替えた。
・ただこれって記事を書く側からするとかなりこわい。会話がどんなふうに広がっていくかは当日になるまでわからないし、会議室で喋ってるだけだと絵的に地味になってしまうから。でも、実際にイライラ派と温厚派で話し合ってみると、事前に想定していたよりもずっと深い部分の話になっていった。あえて段取りをバラしてざっくばらんにしゃべってもらったので内容はかなりまとまりがなく、大幅に再構成する必要はあったけど、個々のエピソードはかなり面白いと感じた。
・撮影後にかまどさんは「あー、この企画僕が書くんじゃなくてよかったわ。絶対これ難しいもん」と言っていたが、私はむしろかまどさんのおかげでこの企画は成立したぞ! とそのとき思ってた。「おたまの水がビャーとかもうよくない?」とかまどさんが言った瞬間に「この記事は一段階上を目指さないといけないやつだ」と覚悟した記憶がある。
・あとはもうひたすらジグソーパズルを組み立てるみたいな感じで記事を構成していった。実際の会話はあちこちにトピックが飛び回るので、いったん全てのエピソードを小さいピースに変換して、前後関係を考えながら再配置していく。最終的になんとかいまの記事の形に収まったときはアドレナリンがすごい出るのを感じた。
・本来はもっと準備して書くべきなので決してホメられたものではないんだけど、あまり事前準備しないで話し合うことで出る臨場感みたいなのもやっぱ大事だな~って思った。
・本当はもっと載せたい会話がいっぱいある。かまどさんの暴言ももっとめちゃくちゃだったしな。「ガキザルがよ」とか言ってた。
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