「レース鳩0621」2021年6月21日の日記

【品田遊の読書感想文部】#ダ・ヴィンチ・恐山 #品田遊｜第3回／福本伸行『人生を逆転する名言集』&「カイジ」スピンオフを読みました。｜tree

・読書感想文の記事が出ています。3回目にしてマンガになってしまったぞ。でもカイジのスピンオフにおける展開は過去に類を見ない面白いことになっていると思っていて、ぜひどっかで書いておきたかったのです。

・本筋のあるマンガの公式パロディという形態が陳腐化してきたところに、ギャグという枠組みをうまく使って本編の世界観を拡張するアプローチをした『トネガワ』『ハンチョウ』はすごすぎる。私なんかじゃなくてもっとマンガに詳しい人が文字数を費やして語るべき改革だと本気で思います。最近のカイジ本編もすごい面白くなっているし。

・ただ本家であるところの福本伸行先生のセンスは物凄いし簡単には真似できないと思うことも多い。ちょっと前のカイジには、地方都市で中古車ショップを営んでいる偏屈なオッサンが登場したんだけど、そいつの「悪人ではないんだけど面倒くせえ奴」としての描写はハッとするほどだった。そいつの人生にいろいろあって中古車を売るようになったという描き方の説得力がすごくて、これはさすがにトネガワもハンチョウも追いつけてないなと思った。