「改稿一番」2024年10月24日の日記
・大北さんの「整理と整頓」の初日アフタートークに出ました。いとうせいこうさんとも喋った。
・アー、もう10年目らしい。すごいですね。ちゃんと続いてて、お客さんもちゃんと来てて、続いているのがまず凄い。
・大北さんの笑いは文法がほかの人のものと全く違うから、久々に浴びるとやっぱりビビる。どういう器を使って受け止めれば笑えるのか、観客にも工夫が必要なタイプのコントだと思う。大北さんのおもしろは究極の即物性みたいなところに集約するところが結構あり、それは私個人の嗜好とはわりとズレている部分もある。つまりストレートな意味で「笑える」ものではない……のだが、ただそれが面白さを損なうかというとそうではなく、大北さんの作品にしかない滋味があり、さんまの血合いを箸先でつついてなぶるように舞台にかじりついてしまうのだ。「わかんねえ~! けど、なんかすごいことやってるぞ」という感じで。大北さんの主催する舞台で、大北さんが考えたことが上演されるからうっかり忘れそうになるけど、大北さんってめちゃくちゃ変な人なんだよな。それも含めて面白い。いわゆる文法からは外れている一方で、なにか新しいウェーブが生まれるとしたら、こういう横紙破りな場所からだ、という気がする。
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