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読書感想 The Pluto Files
以前に記事のコメント関係で少しきっかけがあり、冥王星関連の話にちょっと興味が沸き、読んでみました。
冥王星降格にまつわる色々な話が読めて面白かったです。
冥王星の準惑星降格自体、2006年と随分古い話になりますが(^_^;)
私の様な昭和世代にとって、惑星と言えば
水金地火木土天海冥
と、教えられてきましたからね・・
冥王星に関しては、軌道がいびつな楕円で、一時期海王星の軌道の内側に入ってきて順序が逆転していたと言うのも記憶にあります。
若い頃読んだ天文関係の本で、冥王星に関しては他の惑星との共通項が無く、謎が多いとされていた事は、一応知識として知ってました。
天体観測技術が進んで、カイパーベルト天体と言われる冥王星と類似の天体が冥王星軌道付近で複数発見され、太陽系外縁の構造が分かってきた事が分類変更の要因ですね。
準惑星と言う区分自体も個人的には若干曖昧さを覚えますが。
小惑星の一部も同分類に含まれてますから。
冥王星は明るさが14等星。1等星を基準として、肉眼で見える一番暗い星が6等星とされています。
星の明るさは一等級違うと1/2.5に減りますので、冥王星の明るさは
1等星の1/372,529。 よくもまぁ観測できた物です。
発見は計算上、存在すると予想された場所の撮影を見比べて行われたそうですが、当時も予測より遙かに暗かったと言う事です。
カイパーベルト天体は、大半が冥王星よりずっと小さく、冥王星より暗いです。
こうした天体が、冥王星発見の1930年当時に観測されていればともかく、21世紀になったからの話なので、騒ぎになった訳でしょうね(^_^;)
冥王星に限らず、土星や木星の衛星も、私が子供の頃、10個前後だったのが、今や100個レベルです。
観測技術の進歩と言うのはスゴイ物だと思います。