
【ココロの話】職場の近くに住む、という選択
こんにちは、ダイキです。
今回はファッション以外のお話。
突然ですが、僕の職場はほぼ転勤がありません。異動しても東京都の範囲内。おそらく会社人生の7割は、同一の場所で仕事をすることになるだろうというレベルです。
そんなときによく話題に登るのが、職住近接の話。職場の近くに住んだとき、あなたのクオリティー・オブ・ライフ(QOL)はどのように向上・低下するのか?僕の実体験を基に、書いていきたいと思います。
結論:僕には向いていなかった
まずいきなり結論から書いてしまいますが、職場の近くに住むのは、僕は向いていませんでした。
①職場から徒歩10分程度の家
②職場最寄り駅から電車で5分ほどの家
の両方に住んだことがある中での知見です。
理由は後述しますが、まずどういった属性の人に「向いていない」と言えるのか?僕の個人的な性質を深堀りしてみました。
1 夜型である
僕は、よく見る「朝活をしてQOL向上」とか、「夜更かしはメンタルヘルスを損なう」などの話を参考にして、様々な早起き・生活リズムの改善に挑戦したことがありました。
が、結果は惨敗。
苦戦しながら早起きしても、結局眠くて活動意欲が上がらず、生産性はダダ下がり。でもそのような言説は止むことはないので、「僕は社会のルールに合わせられないクズなのでは・・・?」という自己嫌悪に陥ることも多々ありました。
しかし、そうではありませんでした。英エクスター大学の研究によれば、人間は生まれつき「朝型・夜型」の分類が決まっているそうです。
夜型であることが遺伝子的に決定されているのなら、それに抗って朝活しようとするのはそもそも困難な話だったのです。
2 コミュニケーション大好き、ではない
僕の仕事はデスクワーク。
部署の人とコミュニケーションを取りながら、書類やパソコンと闘っていくのが生業です。
同様の仕事を経験された方なら分かると思いますが、想像以上に人との対話が求められる仕事です。顧客との対話、クレーム対応、デベロッパーとの折衝、同僚との情報交換・・・
僕は元々コミュ障なので、「社会人としてのエンジン」をかけてこれに対応しています。逆に言えば、アクセルを踏まないと「絶対誰とも喋りたくないマン」になるのです。
どうして職住近接が向いていなかったのか?
なぜ僕は職住近接の環境に向いていなかったのでしょうか?上記のことを踏まえ、次の2点の理由が考えられました。
1 ON・OFFのスイッチ切り替えができないから
朝が超弱い僕は、起きてフラッフラで自宅を出発。
大した時間電車も乗らず、まっすぐ職場へ。
席に付けばすぐに誰かに話しかけられるし、眼の前には仕事の関係資料がたんまり。
そして容赦なく始業、嵐のような仕事が始まる・・・
これらを苦痛に感じるのは、当然自分の仕事スイッチがONになってないからです。
そして先述のとおり、僕は家のドアを開けたら20分以内には会社の席についている、という環境下にいました。羨ましがる人も多いと思いますが、僕の特性は「朝弱い」と「コミュニケーション嫌い」、ついでに「自分を貫くほどの勇気はない」。
僕のような人間がそのスイッチをONにするためには、ある程度の通勤時間が必要だったのです。しかも、誰ともコミュニケーションを取りたくないけど、それを露骨に出すほどココロは強くない・・・精神のひずみを強く感じました。
2 「会社から離れられない」という呪縛
自己紹介に書いたとおり、以前僕はうつ病を患いました。
その時(に限った話ではありませんが)感じたのは、「寝ても覚めても会社にいる」という感覚。スーパーに行っても、コンビニに行っても、銭湯に行っても、会社の影響力を強く感じます。なんなら会社の人に会うかもしれないというおそれも。
会社が大好き、仕事が大好きなら問題ありませんが、精神的に疲れているときは、この呪縛を大きく感じていました。
そんな感情を抱えていたら、治るものも治りません。職住近接は仕事の生産を挙げる可能性がありましたが、僕にとっては苦しいものだったのです。
それぞれに合った住環境が大事
以上、僕が職住近接が向いていなかった理由でした。
もちろん社会人として、朝起きれないのは甘え、職場に自分を合わせられないのは言語道断という話もあるでしょう。
しかし、その「あるべき姿」に合わせるために過大な努力・心労を要する人もいるのも事実。逆に言えば、そういった環境が向いている方も当然いるはずです。
大事なのは、影響力のある人や上司に言われたことが出来ないからと言って自信を失うのではなく、あくまで自分の特性を見極める必要があるということ。
僕たちは、特性を見極めたうえで、住居はもちろん、仕事・ライフスタイルを選択することが求められています。
みなさんも、一度自分の内面や特性を深堀りし、適したライフスタイルを探ってみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこのへんで。最後までお読みいただきありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
