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「一人きりの演劇練習」詩

「一人きりの演劇練習」

会話をあっさりと切って
「ちょっと」と言えるきみは
足軽にトイレへと行って
残されたぼくは
ポテトサラダと箸を使って
もぎ取られた会話を引き継ぐ
一人の時間は
まるで主役不在の幕間と同じで
あてのない照明相手に
「それでな」と
演劇演習をする

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