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やめないで

さてさて、今週もサラリーマンをしていました。

職場の良し悪しってどういったとこで決まるのだろうか。
そんなことを考え、すこし背筋が伸びています。

もし大企業に勤められていたなら、きっと(有給)や(福利厚生)といった権利を使えるかどうかで優劣を比べられるのだろうけど、僕たちはそんなモノを使えませんから。自慢げに書くことではないけれど、実際のところ中小企業は日々は淡々と仕事をして、単純にしんどいか、しんどくないかで会社の良し悪しは決まる。

数日前。
Bさんという職員から休憩終わりに声をかけられまして、「前話していた会社をやめたいという気持ちを本部のOさんにだけ伝えました」という報告を受けた。

Bさんはとても素敵な女性で、事務をしているときにいつも、他人から言われたことを「はい」と素直に引き受けているし、会社を辞めようとしているなんて思いもしていなかった。
2ヶ月ほど前、
「年内に辞めようと思っている」と相談を受けて、驚いた。
「当たり前のようにみんなの雑用をさせられるのがちょっとストレスで。それに〇〇さんが忙しいのは分かるのですけど、〇〇さんと〇〇さんは年上だからって自分がやりたくないことは周りに押し付けるし。そういうのを見ているとホント嫌になるのです」

と、
ごもっともな意見で。日々ストレスを感じていたことを教えられた。
そう言われる前にしなくてはならないのですが、名前の上がった人たちにはちゃんと仕事をするよう促した。だけど、なんだかな。

世間にある一般の会社と比べてこの店舗は働きやすいのだろうか。
それは以前から気になっていて、たまに他の会社から転職してこられる人がいると、「この店舗ってどうなんですかね?」と聞くのだけれど、いつも決まって「ちょっと変わっている職場だね」という言葉が返ってくる。

このことがBさんの言った根底にもあるのだろうと思うのだけど
ここの店舗は変わった人が多くて、同じ会社でも他の店舗では見ないような人がいる。
店舗5つでNGとなって行くあてのなくなったクビ間近だったUさんや、他では仕事をさせられないと判断をされたTさん・Iさん。
そして、元々ここの店舗にいた強烈なキャラのPさんとZさん。
当然、彼らは取引先からNGをくらっりもしていて、就かせられる仕事は限られている。

その4名がいつも店舗にいるので、彼らが職場を規律のまとまりの危うい感じで仕上げているのだ。

転職をしても中小企業なんてどこに行っても同じで、けっきょくは何かしらを我慢しないといけないと思うのだけど、そういったなかで、惹かれる人が1人いるかとか、尊敬できる人がいるかどうかで職場を好きになれるかは変わるのだと思う。

そういった意味でぼくのいる店舗は魅力が小さい。それは管理者である僕の責任だけど。

ぼくが入社をしたとき、同期にすごく美人な子がいて、彼女がすごくモチベーションになっていたのを覚えている。
毎月同期会をして、そこでその子と「そっちの店舗はどう?」と話しをするのが幸せでした。

今では信頼のおける人が本部に1人いるのと、管理者になってなんとなくここでやらなきゃな・・というモチベーションでやっています。


Bさんに関しては、管理者であるぼくがしっかりと職場環境を整えられなかったことを本当に申し訳なく思っている。
できることならBさんにとって激烈に戦う管理者として守れなかったことが悔しい。
薄給であまり有給も使えない社会人はどこにいったってきっと同じだけど、すこしでもかっこいい人間にぼくはなりたいと思うのでした。
だけど、まだどうにかBさんがやめずに済めばいいと思うのでした。

終わり。

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