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よなよな57 よなよなGO NOW

ばな子

速さと軽さ

まみちゃんが字をさっと読めないとは決して思えない!ような文章とかやりとりをさせてもらっていて、その新鮮さに対して「偏りよありがとう」とは決して思わず、思うわけもなく。感謝する先はまみちゃんがこの世にいることです。
私も、私に偏りがあるからあんな変わった小説が書けるんだということを、ご先祖さまや親に感謝とかしたりはせず(別のことではもちろんしていると思うが)、自分の普通を突き詰めただけなんですよね。
その匂いというのか、まみちゃんから吹いてくる自由の風を感じることができた自分の感覚には感謝しています。
末っ子くんの言う通り、その人がその人であることからしか出てこない言葉と、瞬間瞬間に出会えるから人生楽しいんだもの。
「かわいい息子が握ってくれたおにぎり、ツバがついてても食べなくちゃ、さあ、家族のみんな、おいしくいただきましょう!」と思ったらそれも違っちゃうし。
ご主人も、もし三食きちんと用意されていて家族がみんなお父さんが箸をつけるのを待っているような家だったら、退屈して逃げ出しちゃったり浮気したりするかもしれないし。気持ち(それさえも、なんとなくこうであるのがいいのかもと思い込んでいただけの場合が多いし)を表すのは自由だけれど、人が組み合わさってできる無限の可能性はもっと自由ですよね。
そういう時代になっていくといいなあ、と思います。

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