吉本ばなな
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですがTwitterに遊びに来て感想聞かせてくださいね。
よなよな、人生について意味なく語り合うばな子とまみ子。 全然違うタイプだからこそ、野生児まみ子の言うことを聞くとばな子こと小説家吉本ばななは、いつもはっとするのです。 それからまみ子はあるとき、彼女の書いていたすばらしいブログを全部削除してしまったので、あのすばらしい考え方をなんとしてもまだまだ読みたい私、ついにまみ子を再びひっぱりだしました。 私がなにかに気づくように、みなさんもばな子とまみ子の全然違うのに「自由」についてだけは一致している考え方や様子を見て、ヒントを得ることがあるかもしれません。 コメントもお受けします。みんなでそれを眺めながら意見をのんびり書き込んで、じんわりとイメージがふくらんだりするのもいいですね! ゆるゆるの不定期更新ですが、月に1回くらい、ゆっくりと自由についてみんなで考えてみるくらいがちょうどいいと思っています。
限りなく小説に近いエッセイと、短編〜中編小説のマガジンです。 全く規制はなく長さもまちまちですし、校正がかかってないので誤字脱字もあります(だからここでしか発表できない)。ライブな感じをお楽しみください。 コメントは受けつけていませんが(読む人それぞれの静かな時間を大切にしたいので)、Twitterにはいつでも遊びにきて感想を書いてくださいね。 曲のように一編ずつ買い切り。そしてそういうわけでひとり文芸誌。 そのうち本にまとまりますが、そのために書いているのではなく、単に自由にやりたくてやっています。 小さなお茶うけに、人生の謎をとくちょっとしたヒントに。 ほんとうに読みたいなと思ったタイミングで、気が向いたときに、好きな場所で。
既出のエッセイなどを仮置きするところ。
✴︎今日のひとこと ここ数日、何回かこの言葉を耳にして、ますますそれが必要な時代なんだな、という気がしてきました。 設定は変えられます。ただ、3ヶ月くらい本気でやらないとだめだから、みんな途中で挫折してしまうのだと思います。 私もすぐゆり戻しが来るのですが、「これまでの僕ならこう考えていたよなあ、でもそれはやめよう」って感じで冷静に取り組むと、だんだん身についてきます。 極端な設定はむりだと思います。18歳になるとか、20キロ痩せるとか。もっと、今のまますうっと並行移動する
父が晩年に「ここ数年はなんとか今まで通りやっていけると思うけど、その後は身を縮めて暮らさないといけないかもしれないなあ」と言っていたのをよく覚えています。占い師か!と思うけれど、父は毎年頭のその年の感じを言ってくれたのが、すごく当たってたなと思います。 あの占い?がなくなってとても心細いです。 まあ、評論家っていうのはそういう勘も必要な仕事なのだろう。
ばな子 違うことをしないこと 私はもうどれだけイベントに出てきたかわからないほどで、特にフラを習って人前に出ることに慣れてからは、全く大丈夫になりました。フラの舞台には立ったことがないのですが(練習とリハと当日の拘束だけでも仕事に差し障るので)、ほんと、よく習わせてくれたなって思います。 大丈夫になりすぎという説もあるが…!だってたまにほんとうに人前で眠くなってしまったりするので。
✴︎今日のひとこと うちの子どもがあるとき、「睡眠が足りていると周りの人が自分に優しいって気づいたんだ」と言っていたので、それはもしかしたらあんたの機嫌がいいから周りも接しやすいだけでは?と言ったのですが、それって「自分の在り方が現実を作る」の最もわかりやすい例な気がします。 かといって、むりにニコニコしていたらストレスで現実も奇妙に歪むわけです(うそのニコニコ人間だけが集まってくる的な。そのくらい反映は正確)。心からの笑顔とくつろぎでないと、世界はほんものの鏡なので反映さ
✳︎今日のひとこと ちょっとだけ怖いような不思議な話をいくつか書いている最中なのですが、ちょうど事故物件の話を書きながらお盆を迎えました。 お盆と言ってもお墓参りに行くくらいで特に何もしてないんですけれど、ちょうど少し時間ができたりデッキの木が腐ったり木の植木鉢が壊れたりして、やむなく植え替えをしていたのです。熱々の陽射しの中で。 熱中症になるのも怖くないほど手入れすることがたくさんあって、あまりの暑さに虫も少なかったので、植物や土とすばらしい時間を過ごしました。 昔住ん
✴︎今日のひとこと 己を生きていくということは、己の主観を主張し、通すことではないと思います。 むしろ、相手を見る、全体を見る、きっと自分は臨機応変に対処するからどう転んでもいいという感覚も持つ、というような多角的な視点を持ちながら、結果、己ならどうするかということを常に自分にとって正しく、なるべく他者に悪い影響を及ぼさないように選択できることです。
✳︎今日のひとこと 子どもの頃、どれだけコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズをくりかえし読んで影響を受けたか、ただ好きというだけで自分では意識できない年齢のことだったからこそ、はかりしれません。 文章の書き方は少なくともとても似ていると思います。 なので、読んだことのない短編が入った『ササッサ谷の怪』を幸せな気持ちで読み始めたのですが、あまりにも色褪せない文章の力に圧倒されました。 全くなじみのない、船や馬車で移動する人たち、ダイヤや金塊がそのまま財産になる感覚、
ばな子 ひそかに お兄さんに時代が追いついてきてよかった。そしてその中でなんとかお兄さんが泳いでいける流れになるように願っています。 縁起でもないけど、お兄さんはたとえうっかり死んでしまったって、不幸ではないし愛されてないわけでもないし天使だっていうことだけが確かで、あとはほんとうに願うしかできない。心ある人たちに願われてる、ということがまたひとつお兄さんに少しだけ味方するというか。
✳︎今日のひとこと 先日、とある人がやっているTシャツとかの店にふらりと入って、勝手に座って勝手に座ってるのもなんだなと思ってカフェ兼だからお茶を注文して、そうしたらお姉さんがふつうにお茶を入れてくれて、なので友だちといっしょに座って、そこの犬とたわむれて、お姉さんは奥で自分の仕事をしていて、途中でいきなり「コーヒーこぼしたからTシャツ買いに来た」っていう人が来たりして、それを眺めながらちょっとおしゃべりして、犬と遊んで、飲み終わったからTシャツやエコバッグを買って…なんて
✳︎今日のひとこと 17年くらい使った洗濯機がついに壊れました。モーター音がおかしくなって、脱水しなくなったのです。 サービスセンターどころか、そのメーカーはもう家庭用洗濯機からとっくに撤退。 サービスセンターの人にのんきに「パッキンを換えたい」などと言ったら、「もうその型の部品はこの世に存在しないです、そんなに長く使ってくださり、ほんとうにありがたい」と言われて、ちょっと涙ぐんだりしたことを少し前にここで書きましたけど、それから今日までよくがんばってくれた。 最後のほうは
✳︎今日のひとこと もう15年くらい同じ先生の鍼に通っているのですが、漢方の先生が引退されるということで、9月にはお引っ越しをすると聞いてはいました。 月1(病気のときは月2)とはいえ長く通った場所で、ああ、その日が来たらどんな気持ちになるのだろうと思っていました。 すると、ある日突然、「8月は休むから今日が最後です」と言われたので、びっくりしました。漢方のおばあちゃん先生に会うのも、その古い不思議な家(古民家というほど古くなく、懐かしい昭和の家)に通うのも、え?今日?今が
✳︎今日のひとこと 還暦も近くなると、ある種の悟りというかあきらめというか納得というか、そういうものが芽生えてくるものです。 しかも「このままでいいのか?」が「このままがいいぞ」に変貌しました。 これは大変気が楽なことです。 たとえば私はバブル真っ盛りに青春のような時期を過ごしているので、きれいな服を着て高いところに食事に行くのは今も大好きです。たまにでいいんだけれど。 昔からクラブに行かないところがオタク気質で、クラブに行くべき時間をライブハウスで過ごしてしまったのですが
ばな子 ズレる 今思うとですが、去年の末くらい、あまりにも忙しい1年すぎて私はどうかしていたというか限界だったんだと思います。 写真を見ても、狂ったスケジューリングで動いていたのがわかります。 どのくらいおかしかったかというと、このよなよなの共有用リンクをアップする10分間の暇もどうやっても捻出できなかったくらいです。睡眠時間を削ると倒れるので、2回に分けて寝てましたけど、とにかく記憶がないです。 それから自分の投稿がどこにアップされてるのかも、あまりにもMacの画面にや
✳︎今日のひとこと 有吉佐和子さんがお友だちの人類学者のフィールドワーク滞在に呼ばれて、ニューギニアに行った話を読んだのですが(こんな本を復刊してくれるだけではなく、他にもなんだかわからないけどむちゃくちゃ雰囲気が怖い『霊界』という本など、名作名著を次々文庫にする河出、攻めてるな!と思う)、『ナスDの大冒険』なみにものすごくって、当時の時代背景や飛行機のボロさとか考えると、そして虫に刺されたり感染症になったり恐ろしい描写がエッセイなのにさすがにうますぎて、ああ、ものを書く人
✳︎今日のひとこと 私は通いで親を励ましたり、がんばってお金を稼いで親の入院費にしたり、病後の姉をやはり稼いでサポートしたりしてきたけれど、自分がいなくてはこの生きものは明日にでも排泄物にまみれて死ぬかも、という状況は子どもと動物でしか体験していないので、がっつりの人を複数抱えている人には何も大きなことは言えません。 さらに、もう体力的にも稼げなくなったので、あとは小さくしていくだけというか。 それでも、わかったことは、介護、育児などの「なんか大変そう」はけっこう個別に考え
✳︎今日のひとこと 新しいことが近づいてきていると、ひしひしとわかるのです、昔から。 それに対して言い知れない不安に眠れなくなるようなこともあるし、わくわくするようなこともあります。 なにせ未知なのですから。 そして、目につくいろいろなことから、ヒントを感じます。 こちらに行くんだよ、という道標は必ず「うわあ〜、こんないい道があったんだ」みたいな匂いがします。 私は不注意ですぐケガをしたり、転んだり、ひねったりしていつも体のどこかが痛いようなアホな人間なんですけれど、方向