自己分析を自己PRにつなげる方法〜その1
はじめに
どうも、daigouです。
某メンタリストさんでも、総理の息子でも、胃が腐ってる漫才師でもありません。
最近、似た名前の方々がご活躍されるニュースを見るたび、私の中で"u"のアイデンティティが増している…そんな気がします。
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この記事では自己分析を自己PRにつなげる「考え方」をご紹介します。
就活中の学生さん、就活を意識している学生さん、はたまた新社会人の皆さんに向けた記事です。
この記事を作成するに至った経緯
この記事を書き出した経緯を少しだけお話します。読み飛ばしていただいても大丈夫です。
私は現在、株式会社i-plugという会社で大学営業・学生支援を担当しており、就活講座等で登壇しております。
幸いな事に多くの登壇機会をいただく中で、就活生の方や大学の教職員、社会人の方と「就活準備」をテーマにお話する機会が増えています。
その中で特に強く感じたのは、各テーマごとの深堀り系のコンテンツは増えているが横串を刺したコンテンツが少ない、という事でした。
なので、今回は就活準備のコンテンツにほぼ必ず登場する自己分析を軸に、自己PRへのつなげ方やその他就活準備にどのように役立つのか?を解説していこうと思います。
また、関連記事含めは「理解した」を「できる」に変えて欲しいなぁと願いをこめて、ワークシートをご用意してます。
知識は、実践されないと価値がない。
Knowledge is of no value unless you put it into practice.
(アントン・チェーホフ/ロシアの劇作家)
実践でつまずいてしまった場合や、悩まれた場合は気兼ねなく「ヘルプ!」ぐらいの勢いでご連絡下さい。
自己分析をはじめる前に
皆さんは「なんのために自己分析をするの」考えたことはありますか。
言い換えると、自己分析の目的です。
「○○でしょ」「△△かなぁ」と、自分なりの回答が頭に浮かばれた方はそれでOKです。
何も浮かばなかった方は今考えちゃいましょう。
というのも、「なんとなく」ではじめちゃってる場合は危険だからです。
たとえば、こんな「なんとなくの失敗」をよく見ます。
ググればなんでもわかる時代、なんのためにするんだっけ?をしっかりと押さえて段取りをすすめることでやり直しの手間を減らせます。
また、なんのためにするんだっけ?が明確だと、「今の方法は適切なのか?」と振り返ることもできます。
例えば、「働いている人の雰囲気が知りたい」という目的であれば、ホームページで情報収集するよりも、説明会やインターンシップに参加したり、オフィス近くをウロウロする方が目的にあった情報を収集できると思います。
これは社会に出てからも重要な考え方です。
ぜひ自己分析や業界研究・企業分析、OBOG訪問、インターンシップ参加などなど…いろいろな事に取り組まれる前に1分間だけで良いので立ち止まり「なんのためにするんだっけ?」と目的を考えてみて下さい。習慣化を目指してください。
▼まとめ
・「なんとなく・・・」は今すぐやめよう
・目的のおき方は人それぞれでOK
・目的をおさえる事でやり直しの手間を削減できる、適切な方法が見えてくる…こともある
自己分析はなぜ必要?
では、自己分析はなぜ必要なのでしょうか。
自己PRを考えるために必要ですが、実はそれ以外にも役立ちます。
私なりの考えですが、自己分析は志望動機を作るために必要です。
というのも、志望動機というのは、シンプルに考えると
・企業の話しを聞いて興味を惹かれたポイント
・なぜ興味を惹かれたのか?自分の過去の経験
この2つをセットで言語化したものです。
志望動機の具体的な考え方について別記事でご紹介します。
自己分析から自己PRへ、大きな流れ
自己分析から自己PRは、3つのステップでつなげていきます。
STEP1.材料を洗い出す(自己分析)
STEP2.材料をグルーピングする(自己分析と自己PRの間)
STEP3.グルーピングをもとに伝えたい事をひねりだす(自己PR)
また、各ステップでは一人でも実践できるように、つまづいた時に前工程に戻りやすいように、2種類のフレームワーク…
「モチベーショングラフ」と「論理の三角形」を活用します。
モチベーショングラフはこんなやつです。1度は目にした事があるのではないでしょうか。
過去のエピソードとモチベーションの浮き沈みを書いていくやつです。
ここからは謎多き「論理の三角形」について解説していきます。
自己PR作成に役立つ論理の三角形とは?
論理の三角形は就活だけではなく、生涯使える考え方です。大げさではなくて、例えば、論文やプレゼン、会議などなど…応用範囲は非常に広く、論理的思考能力の基礎と呼ばれたりしていますね。
具体的に。
論理の三角形とは、主張と根拠を図式化したものです。
いきなり文章を書く前に、論理の三角形を使って頭の中を整理しましょう。
これを、こんな感じで使います。
図式化する理由は2つあります。
1.納得感・説得力をチェックしやすい
2.他人に説明しやすい(理解しやすい)
たとえば、こんな文章があります。この文章は国会の答弁からの引用です。議事録バージョンと論理の三角形バージョンを見比べてみてください。
ちゃんと読まなくてOKです。薄目で、距離を取って眺めてみて下さい。
ただいま議題となりました国会等の移転に関する決議案につきまして、発議者を代表して提案の趣旨を御説明いたします。
(中略)
近年、我が国経済の国際的地位が急速に高まり、金融、情報等の分野において世界の重要なセンターとしての役割が増大するにつれ、東京への中枢管理機能の集積が一段と加速され、肥大化が進み、世界に類を見ない大都市となっております。このため、東京においては地価が異常に高騰し、良好な居住環境を維持することが困難となっているのみならず、災害時における都市機能の麻痺が懸念され、防災上の観点からも看過し得ない重大な問題となっております。他方、地方においては、急激な産業構造の転換過程の中で地域経済の停滞が深刻化し、人口の減少と過疎地域の拡大が生じるなど国土全般に大きなひずみと弊害を生じております。これらのひずみを是正し、安全で潤いのある均衡のとれた多極分散型の国土を形成していくことは、今政治に課せられた喫緊の課題であります。
(中略)
政府においては、その実現のため最大限努力されることを強く期待しまして、提案の趣旨説明といたします。
何とぞ皆様の御賛同をいただきますようお願い申し上げます。
<出典>
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/119/0010/11911070010006a.html
これを論理の三角形で整理すると
論理の三角形バージョンの方が圧倒的にチェックしやすく、理解しやすかったのではないかと思います。
自己PRを考える際には論理の三角形に以下のように活用します。
自己PRと過去のエピソードを別々の箱に収納して、内容を整理しつつ、説得力・納得感を確認していきます。
▼まとめ
・論理の三角形とは主張と根拠の関係を図式化したもの
・図式化する事で、理解しやすさが増す
・主張=自己PR、根拠=過去のエピソード
次回「自己分析を自己PRにつなげる方法〜その2」では具体的な3つのステップについて解説していきます。
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