マレーシアに来る前に何語を勉強すべき?
こんにちは!セメスターブレイクが暇すぎて、Xよりも文字数が多いnoteで独り言のように色々呟いてるマレーシアの大学生dawuです!
今回は、最近何かと留学先や日本人の旅行・移住先として注目を浴びることが多いマレーシアに、日本人が行くとなった時、何語を学んでおくべきかを、こう見えて一応東京外大志望だった言語好きの端くれが、数ヶ月マレーシアに滞在してみた感じたことも踏まえて書いていきたいと思います!
これからマレーシアの大学に進学するけどギャップ期間に何語を勉強すべきかわからない、観光に行くけど英語以外できた方がいいの?と疑問を持ってる方々などの参考になればうれしいです!
そもそもマレーシアの民族宗教言語事情って?
初めにマレーシアの民族や宗教、言語事情をざっくりと説明していきます。
マレーシアは多民族多宗教国家です!
70%弱のマレー人
25%程の華人(*チャイニーズマレーシアン)
7%程のインド系
その他少数民族や先住民族の末裔など
*チャイニーズマレーシアンという呼称について、別の方の記事で日本人の間で用いられる“チャイマレ”という略称についての是非が問われていたため、ここではあえて、実際に中華系の方が中国語で自己紹介などをする時に用いる、“华人”(華人)という表記をメインで書かせていただきました。
そしてそれぞれ宗教面では、マレー人はイスラーム教が多数派、インド系ならヒンドゥー教が多数派、華人の人たちの中には儒教は仏教などが混在し、その他にも様々な民間信仰や土着の宗教などが信仰されています。
そして言語面では、マレー人の間ならマレー語、華人の人たちでは中国語(普通語)やその他南方方言(広東語や福建語などです)など、インド系の人たちならタミール語やヒンディー語が使われています。
公用語はマレー語です。
隣国のシンガポールと違うのは、シンガポールの場合は、英語マレー語中国語タミール語が公用語として明記されているところです。
ここまでで情報量が多いって方もいらっしゃると思います笑 とても複雑なので私も完全には把握できていません…
ただ簡単に言うと、これだけ多民族多宗教だと、それぞれの民族の言語、宗教言語など含めて、意思疎通ができなくなってしまうということです。
そこで、登場するのが、リンガフランカ(母語が違う人たちの共通言語)として機能している英語です!
先に述べたようにマレーシアの公用語はマレー語ですが、英語も伝わる人が多く、街中でも英語が伝わる機会が多いです。
ここまで長々と言語事情などについてざっくり説明してきたのですが、ここからは、じゃあ何語を勉強しとけばいいのか?という疑問に言語単位で答えていきたいと思います!
英語
まずは英語です。
マレーシアは旧英国統治領だった歴史を鑑みても、英語力は世界的に高い国の1つです。
街中でも英語が伝わる店員さんが多かったり、大学などの教育機関は日本人が進学するような私立大学などでは基本英語で授業ややり取りも進んでいくため、とりあえず英語ができればある程度生活はできます。
しかし、マレーシア英語は“マングリッシュ”と呼ばれることもあり、とにかく訛りが強いです。また、英国統治が長かったこともあり、表現や綴りがイギリス英語よりなことも多いです。
例えば
・テイクアウト
米 to go
英 take away
・エレベーター
米 elevator
英 lift
・センター
米 center
英 centre
こうした単語はイギリス英語の方で表現されることが多いです。
日本の中高などの英語教育の場合アメリカ英語ベースなことが多く、cdや音声の発音も綺麗なものが多いため、日本で色んな英語に触れていないと、マレーシア英語は聞き取るのも難しいし、理解するのもかなり時間がかかる可能性があります。
また、先にも述べたように、あくまでマレーシアで話されている英語は、母国語が別にある人同士の共通言語としての側面があるため、わかりやすくしようと、日本で習うような綺麗な文法や表現ではない、単語の羅列や言い回しをすることもあります。
これからマレーシアに来るという大学生などは、IELTSなどの英語スコアに満足せず、多様な英語に触れておくことをおすすめします。
逆に観光や旅行に来るという方や、移住を考えているという方は、最低限の英語でも、相手も最低限の英語である場合も多いので、意外と何とかなるかもしれません笑
ただまずマレーシアに来るなら最低限英語はどんな人でも話せた方がいいのは間違いないです。これはマレーシアに限ったことではなく、海外行く場合みんなあてはまりそうですが笑
マレー語
次は公用語でもあるマレー語です。
これは結論
余裕があったらやった方がいい!
です。
マレーシアの場合、何度も述べていますが、最低限英語が伝わることが多いです。また大学では、日本人が進学するようなところは基本授業なども英語だし、マレー人の人たちもかなり流暢に英語を話してくれるので、意外とマレー語を使う機会は少ないです。
ただ、やはり国全体としてマレー人は多数派であり、店員さんやバスの運転手さんなど中にはほんとに英語ができないって人もいます。そんな時にマレー語はできると楽です。
マレーシアという国はマレー人の国であり、外国人としてマレー語を勉強しておくのはその国を尊重するという意味でも1つの意味あることです。
また、やはり英語で話すよりマレー語で話した方が笑顔になってくれるマレー人の人もいます。私もモスクで出会ったガイドさんにマレー語で話しかけた時にものすごくうれしそうな顔をされました。
人との交流という意味でもマレー語はやって損はないと思います!余裕があるならですが笑
余談ですが、マレー語は、教材こそ日本では少ないですが、日本人には意外と簡単です。英語よりシンプルな文法で、ローマ字のように発音できる単語が多いのも特徴です。またインドネシア語とは言語学上同一言語の派生のように捉えられているため、単語などの違いがあるものの相互に応用が効き、深めれば日英マレーインドネシアのマルチリンガルも目指せます笑
中国語
次に中国語です。
意外かもしれませが、
中国語はやっといた方がいい!
特にマレーシアの大学に進学するという人は、英語はもちろんですが、マレー語と中国語と言われたら絶対に中国語をやるべきです。
マレーシアの私立大学などは、想像以上に中国人(華人ではなく中国本土から来てる人たちです)多いです。ほんとに多いです。パッと見中国の大学なんじゃないかって感じる時もあるくらい中国人多いです。
そして彼ら、大学の英語基準が低いのも悪いのですが、英語あまり話せない人ほんとに多いです… 日本人より話せない人もほんとにいます。そしてそんな英語力の低い中国人たちは、何かを英語で伝えようとして、翻訳ツールを使ってくることがよくあります。
しかし、これがまーわかりづらい笑
これは中国語をやったことある人ならわかると思うですが、中国語は少し語順が英語と似てるだけで、全く違う言語です。漢字1文字でも無限に意味があるんじゃないかってほどほんとに翻訳が難しい言語です。中国語→英語にされた文章は理解に苦しむものが多いです。
海外なのでグループワークも多いのですが、中国人の多いグループに入ってしまったら最悪ですよ… 会話は中国語、なにか伝えようとして来るのは翻訳された英語、そうなった時に、私たちが合わせるのもなんか変な気はしますが、中国語ができると便利です。
ちょっとしたことでも英語で伝えるより中国語での方が伝わります。また、華人の人たちは英語で話してくれる人が多いのですが、中国人と華人の人たちが会話する時は当然ながら中国語になります。
結果として、大学内でも中国語話者がかなり多くなります。交友関係を広げたり、何か活動をするとなった時にも中国語はほんとにできた方いいです。
ここまで、中国語と表現してきましたが、中国語と言っても方言などが多様で、一部方言は別言語のように扱われていますが、とりあえずは普通語(日本で学ばれてる基本の共通語です)を学んでおけば大丈夫です。
広東語や福建語などは華人の一部の人たちにしか伝わらないし、やるのは言語オタクくらいで十分です笑
また、マレーシアの大学に進学する場合中国語は最低限やっとくべきですが、旅行や観光、移住などならマストではないし、これも余裕があったらで大丈夫かなと思います。むしろ大学進学などでないならマレー語の方が日常生活なら役立つようにも感じます。
その他の主要言語
最後にまとめてその他の言語についてです。
最初の言語事情で挙げた中だと、タミール語や人によってはヒンディー語などがありますが、これらは言語オタク以外はやらなくていいです。断言しますはい笑
まず日本でもこうした言語は外大や外国語学部などにいかないと勉強するのが難しいです。言語勉強するのが好きだ!みたいな人がほんとに余裕があったらするでいいと思います。
マレーシアはイスラーム教の国であるため、礼拝などの際にアラビア語が使われることがありますが、これらはクルアーンに基づくフスハー(正則アラビア語)で、ムスリムのマレー人でもクルアーン関連以外はわからないと思います。
古の海上交易網によってアラブ圏から様々なことが伝わり、マレー語の中にもアラビア語由来の単語があるのは事実で、そういうのに興味があるみたいな人はやるのはありですが、それしたいなら日本の外大とか外国語学部行った方いいです多分笑
イスラームに興味がある、純粋に言語オタクみたいな変態以外はアラビア語もやる必要はないです。マレーシアの大学では中東やアラブ圏の留学生も多いですが、その人たちはなぜかびっくりするくらい英語話せるので心配はいりません。(そこまで心配する人多分いない)
最後に
ここまで長々と、最後の方は早口のキモ陰キャみたいな文章になってしまいましたが、結論付き合ってく人たちや周囲の環境によるかなって感じです。
総合的に言うなら、マレーシアに来る場合英語と最低限のマレー語と中国語ができれば一番困らないし理想です。
ただ、友人に中国人が多いとかなら中国語に力をそそげばいいし、お店でマレー語わからなくて商品とかがわからないとかならマレー語を少し勉強してみればいいし、少しイスラーム文化に触れたいとかならアラビア語をやればいいし、マレー人じゃなくてインドネシア人の友人が多いなら、マレー語とインドネシア語セットでやっちゃうもいいし……etc
人によって環境によって必要になる言語が変わるのも多民族国家であるマレーシアらしいところです。
言語勉強は楽しいものなので、自分に合った言語を勉強するのが1番かなと思います!
参考になったかわからないですが、読んでいただきありがとうございます!