キングダム
ここ数年で一気に、漫画からテレビアニメ化、
さらに実写映画化が、ヒットの方程式のようだ。
「キングダム」もその代表作だろう。
2006年から週刊ヤングジャンプで連載開始、
今もまだ連載が続いているようだ。
始皇帝が中国を統一する春秋戦国時代末期、
始皇帝を支えた将軍李信の壮大な物語。
目の付け所が最高だと思う。
中国史では三國志が有名過ぎて、
次に項羽と劉邦の漢王朝統一前がやっとだった。
三國志は蜀の漢王朝復活と、
三国の関係性が物語になる。
項羽と劉邦も、日本でいう源平のような、
棟梁争いに似て、楚漢戦争は語られる。
始皇帝は、いろいろな視点で捉えられ、
偉業も多いが反発や腐敗も多かったと思われる。
統一後の衰退は、源氏の鎌倉幕府に似る。
七雄を制圧した将軍たちは、戦時は優秀でも、
平時に治世の役に立たないことが多い。
信長はそれを見越して、秀吉と光秀を重用した。
家康がうまく秀吉子飼いの不満分子を
東軍にしたのもこれをうまく利用している。
歴史から学ぶことは、
現代社会にも通じることが多い。
2012年から2014年まで、
NHKでアニメ化されたが、第2シリーズまで。
ようやく2019年に実写映画化され、
吉沢亮と山﨑賢人で大ヒットする。
主題歌はONE OK ROCKだ。
原作の原泰久の、井上雄彦との逸話もいい。
初心を忘れずに、今後の創作を期待したい。