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白鳥の湖

ご存知、チャイコフスキー作曲の古典バレエだ。

イギリスの演出・振付家、マシュー・ボーンが、
コンテンポラリー作品にリメイクして、
1995年、ウエスト・エンドで初演。

男性が踊る白鳥や群舞は、大きな話題となった。

ブロードウェイに進出してトニー賞を受賞、
日本には、2003年にようやく初来日する。

衝撃的だった。

男性とか女性とか、
僕にとっては、どうでもいいが、
クラシック・バレエ界は、違う。

古典バレエ作品で、男性が踊りたいのは、
まず「ドン・キホーテ」、次に「海賊」だろうか。

バレエと言えば、白鳥、
白鳥と言えば、バレリーナ、
みたいな既成概念が、確立されていた。

ロイヤルなど、精力的に、
新作を発表、上演はしているが、
やはりロイヤルの看板は重い。

アダム・クーパーも、熊川と同期、
元ロイヤルのプリンシパルだ。
同じように退団して、別の道を歩む。

ポスターもよかった。

この「白鳥の湖」が、メガヒット。
どうしても、これを超えられない。

他の古典のリメイクをやればやるほど、
白鳥の輝きが増していくかのようだった。

2019年、新演出で「白鳥の湖」が、
5年ぶり5度目の来日をしたそうだ。

観たことのない人も多いだろうから、
それ自体を否定するつもりはない。

20年前のあの感動は今でも、
はっきりと胸の奥に残っている。

消えることはないだろう。

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