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ピエール=オーギュスト・ルノワール / メトロポリタン美術館
長谷川櫂
平成を代表する俳人。
昭和29年、1954年生まれである。
熊本県出身、東大法学部卒、
読売新聞で記者をするが、1999年退社。
俳句にも和歌にも精通している。
2004年、読売新聞で始まったコラム「四季」。
人類、宇宙にまで及ぶ、壮大な世界である。
僕は文学を父親から学んだ。
僕が2005年に結婚した時、
漢詩を詠んでくれたのには驚いた。
俳句は祖父からの趣味を継いでおり、
よく朝日俳壇に投稿していた。
コピーライターだった僕、
芥川賞作家を夢見た僕は、
新聞記者に憧れていた。
僕にとって、文芸の道は取材が必要で、
長谷川櫂の世界は、象徴的だった。
読売新聞退社後、今は朝日俳壇の選者である。
産経新聞記者出身の司馬遼太郎の名著、
「坂の上の雲」で、基礎知識でしかなかった、
正岡子規と夏目漱石について、興味を持った。
日本独自の美意識にも、いろいろある。
華道、茶道、武道など、どれも長き深き道である。
フラメンコもそうだが、一般的ではない。
だからこそ趣きがあり、やりがいがあるのだ。
僕はいつからか、四季を意識して、
毎日を生きるように心がけるようになった。
そうして少しずつ、俳句を詠み始めた。