水族館ガール
木宮条太郎の青春恋愛小説シリーズ。
2014年実業之日本社文庫でシリーズ化、
2016年、NHKドラマ10でドラマ化された。
松岡茉優、桐谷健太ダブル主演。
小学生で水族館を大好きな娘が、
とても熱心に観ていた。
7回の連続ドラマだったが、
このテーマは大人にも実に興味深い。
水族館は、生命を預かっていながら、
観客を楽しませるエンターテインメント。
生命の大切さと、お仕事とは、が描かれている。
似たような主題で多いのが捜査官や医療系だが、
この「水族館」が新しい。
主人公の女性が、水族館を運営する子会社に、
出向を命じられ、親会社の都合で閉館の危機に。
元上司を見返してやる、胸のすく物語だ。
先に書いた、「半沢直樹」のようでもある。
スポーツビジネスやショービジネスで昨今、
ビジネスの比重が高まる風潮が社会課題化した。
2011年の東日本大震災以降、
社会的存在価値について、
誰もが考えるようになった。
ひとりひとりにできることは、投票以外にも、
毎日意外とたくさんあることに気づく。
今は大人より子どもたちのほうが、
地球の未来について真剣に考えている。
ちゃんと自分事化している。
大人が無責任に見えてしまうほどだ。
特に島国の日本では、古来食文化の要でもある、
海洋資源の保全に積極的に取り組み、
皇室は葉山御用邸で海洋生物研究に勤しんだ。
76年前の今日、広島に原爆が投下された。
最新の技術が多くの生命を奪ったのだ。
水族館の未来は、地球の未来だった。
2015年国連サミットでSDGsは採択された。
僕も娘から学ぶことは多い。
文庫はその後も続き、先月8巻目を刊行した。
娘も一緒に成長している。