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サウンド・トラック

もちろんミュージカル映画や映画音楽には、
長い歴史がある。

ただ僕が中学生だった頃、
映画と音楽の関係が、
少し変わったのではないだろうか。

MTVの果たす役割も大きかった。
そしてサウンド・トラックが売れた。

そのきっかけは1983年公開の、
「フラッシュ・ダンス」だと思う。

アイリーン・キャラが歌う、
「ホワット・ア・フィーリング」と、
そのミュージック・ビデオが鮮烈だった。

さらにマイケル・センベロの挿入歌、
「マニアック」がヒットした。

エイドリアン・ライン監督、
ドン・ジョンソンとジェリー・ブラッカイマー製作、
という豪華メンバー。

翌84年に、「フットルース」で、
ケニー・ロギンスがヒットし、
86年に、トム・クルーズ主演で、
「トップ・ガン」が誕生する。

どの挿入歌もいいが、
なんといってもオープニング、
「トップ・ガン・アンサム」の
切ないギターの音色。

エンディングもまた、
ジューク・ボックスから流れる、
ライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」
原題は「You've lost that lovin’ feeling」。

アメリカで最も人気のオールディーズを
見事に使ったものだ。
あのサン・ディエゴのロケで使われた店は、
今も人気の観光地だという。

「トップ・ガン」を観た時、
僕はまだ高校生で、
大人になったら青春するぞ、
と心に誓ったものだった。

サウンド・トラックには、
そんな自分の思いまで入っている。

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