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バロック美術

「真珠の耳飾りの少女」

オランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品で、
マウリッツハイス美術館が所蔵する。

2004年に同タイトルの映画が公開された。
以降、絵画のタイトルもこれになったそうだ。

先に書いた「裸のマハ」のゴヤ同様、
フェルメールは名前しか知らなかった。
「裸のマハ」の宮廷画家を観ていたからか、
フェルメールの描く風俗画の世界に共感した。

17世紀、オランダ黄金時代と言われる。
東インド会社でイギリスを圧倒し、
光と影の魔術師、レンブラントが活躍した。

度重なる英蘭戦争で疲弊し、オランダは凋落する。フェルメールは貧しい暮らしの中で描き続けた。
著名なレンブラントの肖像画と違い、
フェルメールの風俗画は日の目を見なかった。

19世紀フランスで、
ミレーのような写実主義が認められ、
フェルメールが再評価された。

この映画の頃からだろうか、
日本でフェルメール人気が白熱していく。
それまで、ルノアールだ、印象派だと、
右へ倣えで騒いでいた日本が、である。

当時の僕は印象派に興味がなく、
バロック美術が好きだった。
ルーベンスなど17世紀オランダ絵画だ。

オランダ美術展が増えるのは嬉しいが、
著名な絵画には近づくことも、
ゆっくり鑑賞することもできないのは、
日本の残念なところだった。

17世紀オランダ絵画の宝庫、
アムステルダム国立美術館に行きたかった。

映画「レンブラントの夜警」は2008年公開される。
89年「コックと泥棒、その妻と愛人」の鬼才、
ピーター・グリーナウェイ監督、イギリス人だ。

イギリスとオランダの不思議な因縁である。

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