【第2ピリオド】
お盆休みが明けた。
5ヶ月間、ただひたすらに毎日を過ごした。
頑張っていたかどうかは周りだけが評価できることだから、そんなことはどうでもいい。
ただ思うことは、この約半年間で自分は多くを学び、広い世界に片足を踏み入れたことを自覚することができたということ。
驚くほど沢山の仲間が土俵から消えた。
仲良くしてた君たちは、今どこで何をしているのかな。
沢山の雑音や、沢山の誘惑が何度も何度も襲ってきた。
隣の芝生は青いのか、
常に誰かが羨ましくて。
なんで自分は、こんな思いで過ごしているの?この経験が何に繋がり、何に役立つの?
そう考えることが日々多く、そして大きくなった。
もう辞めたいって
心の中で何度唱えただろう。
同期に愚痴をこぼした。
かつての戦友に相談した。
誰かに頼って
聞けば聞くほど分からなくなって。
どの応えにも、その人なりの正義や優しさがあって。
結局は、答えなんて自分の中にしかないんだって気づかされた。
どこまで行っても、最終的には個人に帰結する。
人は孤独だ。
最後に決断できるのは自分自身しかいないから。
それでも、この休み期間に様々な人と会い、様々な話を聞いて、自分が最後に勝つために必要な時間だったのだと、今になって身にしみて強く思う。
こんなところで折れるほど弱くない。
こんな小さなことで負ける自分じゃない。
改めて、何を持って生きていきたいのかを考え直すことができた。
決して仕事のために生きているわけじゃない。
自分が死ぬ気で成し遂げたいことのために、
今の経験を手段として選べているのか。
目的とゴールを完全に見失う前に、
一旦どこかで軽く立ち止まる。
思考を深く、深く馴染むように溶かしていく。
そこで得た、新しく、しかし昔から変わらず芯を太くした信念は、この先もブレずに真っ直ぐ自分の中に在り続ける。
第2ピリオド。
バスケならまだ前半。
リードできた部分も多くあるけど、まだまだ追いつける追い越せることも沢山ある。
前半を制す者は試合を制す。
後半が始まる頃には、誰も届かないところまで。
自分は負けないよ。
必ず最後まで駆け抜けるから。
追いつかせない。
追い抜いてやる。