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コミュニケーション頻度を増やすチャレンジ〜第3回なごミーティング(9/17)〜
この記事では3回目の対面での時間である、第3回なごミーティングでの取り組みをお伝えします。
この回は、こちらの記事でお伝えした、鴨居中とサイボウズの対談イベントを経て開催でした。イベント内で、中村先生が和みルームのこれまでとこれからの野望について語ってくれましたので、
一緒に取り組むのがますます楽しみになっていました!
事前にkintone始動 まず先生とのコミュニケーションから
よくコミュニケーションを取るのは中村先生。
メールでnote公開前に記事の内容を確認してもらったり、なごミーティングが終わった後にはお礼の電話を頂いたり。SMSでメッセージを使ったりも。
でももっと気軽にコミュニケーションの頻度を増やしたいというのと、
今後もっといろんなトピックスが入ってきそう(メールでは限界が来そう!)&関係者みんなが見えるところで情報をうまく共有したい、ということで、
夏休みの間に、まずは先生たちとサイボウズでkintoneによるコミュニケーションを始めました。
その先には、子どもたちともやり取りがしたいという狙いがあったので、まずは先生に慣れてもらうことを目的とした先行チャレンジ💪です。
kintoneのスレッドでコミュニケーションを増やす💡
スレッドはチャットと同じような感覚でコミュニケーションができます。
トピックスを複数立てることができるので、話題ごとに変えると良いですね。
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スレッドの中では、日程調整や連絡事項、ディスカッションなどもできますので、先生とのコミュニケーションが量・質ともにぐんと上がっています。
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第3回なごミーティング スタート!
さて今回は3回目。
先生方とはどんどん信頼関係が深まっている感じがありますが、お子さんたちとはまだ2回しか会えていません。
毎回来てくれているお子さんもいますが、そうでないお子さんも。
仲は深めつつ、誰も取り残すことのない雰囲気づくりが大切です。
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見学として、和みのおしゃべり会を以前から担当している城南進学社 水野さんと、摂津市教育委員会の方、NPO法人COCONIさん、保護者もいる中でスタートしました。
いつも通り図書室で机を並べ、お子さん5人と、先生、サイボウズで輪になりました。
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この日、お子さんたちは1人1台のChromebookを持参して図書室に集合。
今日は家から参加するお子さんもいます。
学校内ではGoogle MeetでWeb会議をしたりするようですが、その環境に外部のサイボウズは入れません。
そこで見せてくれたのがこんな離れ業。
- 家から繋ぐ子も含めたお子さんと中村先生はGoogle Meetに入る
- サイボウズはZoomに入る
- 両方に入る中村先生がGoogle MeetとZoomを繋ぐ
すごいノウハウですよね!これもこれまでの積み重ねの賜物です。
みんなの「やりたい」を醸成する試み
対面もオンラインも準備が整いましたので、前回のおさらいから。
前回の最後に、宿題として下記をお知らせしていました。
ー「ボイトレで何をやりたいのか」
ー「日本橋訪問でサイボウズの他に行きたいところ・やりたいこと」
を調べておく
この会は、お子さんたちの中から生まれるやりたいこと、わくわくを大事にしたいということで進めているのと、
できればお子さんたち自身が、計画して実践して・・・という体験ができればいいなという思いもあります。
しかし、前回のミーティングから約2ヶ月経ってしまっていて、なかなか継続性を感じるのは難しいですよね。。
(長期休みを挟むことなどもありますので、kintoneを使ってコミュニケーションを継続したいところ!)
なんて思っていましたが、
「こういう種類がありそうです」とお子さんが調べて教えてくれました。
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それをきっかけに「声を使うことでもいろいろあるよね、どんなことがありそうかな?」
「声を裏返らせず声を出したい」
「伝わる話し方ができるようになりたい」
「声色をいろいろ変えられるようになりたい」
「歌を上手に歌えるようになりたい」などなどあるね、という投げかけをしました。
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なかなか「これをやりたい」というはっきりした意思表示は難しかったようですが、「歌」に関することが共通していそう。
あるお子さんの「声域を広げたい」という思いが強そうなのもあり、歌の方向で、講師を探していくことになりました。
解像度を上げていくと、方向性が変わることもある
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今回、印象的だったのが、この点でした。
前回は”いつも行き慣れた場所が安心するから、いつもいる図書室とか学校内がいい”という案が出ていたのですが、
改めて話していると「図書室は、他の子に見られる可能性があるから不安」「体育館も、休み時間に遊びに来る子がいるから」ということで、
校内でボイトレをやるのは避けたいという話が出てきました。
また、前回のなごミーティングで、「日本橋に行きたい!」と意欲を見せていたお子さんが、
実は、人が多いところが苦手、大きな音があると不安になってしまう、みんなと時間を合わせながら行動するのが苦手とのこと。
「電車に乗ってみんなで日本橋に向かうのは難しい」と教えてくれました。
(すかさず中村先生が「僕と2人で車で行くのはどう?」なんて提案をしてくれたのが素敵です。いい関係ですね。)
前回は、
学校の活動を、学校外でやる、ということを想像することはお子さんには難しいでしょうから、
「じゃあいつもいる図書室で」と言ってくれたのかな。
オフィス見学も「なんか動物園みたいで面白そうな場所だから(?)、日本橋のオフィスに行ってみたい」と言ってくれたのかな。
いや、もしかしたら、私たちサイボウズメンバーを喜ばせたいと思って言ってくれたのかもしれません。
今回改めて、どこで、何をするか、の解像度を上げていく中で、
実際に自分たちがレッスンを受けていることを想像してくれたのでしょう。
みなさんの意思が見えたことがとても嬉しかったです。
意思を表明するのって、勇気がいりますよね。
意思が表明しやすい、安心安全な場を作れているのか。これは毎回振り返ることです。
kintoneでのコミュニケーション準備💬
夏休みで、先生とkintoneでのやり取りができた実績を元に、
「2学期はお子さんたちとkintoneでコミュニケーションをしたい!」と考えていて、お子さんのIDを登録したり、これまでのなごミーティング議事録を格納したり環境を少しずつ整えてきました。
この日はkintoneのログイン方法を画面上で説明。後ほどお子さんたちに入ってもらうことになりました。
さて、kintoneでどんなコミュニケーションが生まれるでしょうか。
さすが先生と思うこと
なごミーティングが終わった後に、中村先生から聞いた話です。
今回、これまで、なごミーティングに参加していなかったお子さんが初めて参加してくれました。
実は中村先生が、朝電話をして誘ったところ、お子さんは迷っていて、「帰りたいと思ったら帰れるよ」と声がけをしたところ、「じゃあ行ってみる」とのこと。
お家の近くまで迎えに行き、連れてきてくれたとのことです。(10分で身支度するなんて初めて、みたいな会話を、なごミーティングの休憩時間に、中村先生とお子さんがしていました)
なごミーティング中は、そんな経緯を私たちは知らず、
「はじめまして」からスタートし、一緒に時間を過ごしました。
途中で中村先生が「帰る?」と声をかけたそうですが帰らず、
終わった後に「楽しかった」と言ってくれた、と、
とても嬉しそうに話してくれた中村先生の表情が印象的でした。
無理強いさせるでもなく、そうっとしておくだけでもなく。
「今なら大丈夫かな?」と絶妙なタイミングで背中を押してみる。
一歩踏み出したことが、その後の何かのきっかけになるかもしれないですよね。
これができるのも、先生がちゃんとお子さんを見て、特性を知っていて、関係性ができているからだと感じます。
和みルームの素敵なところを改めて感じた一件です。
kintoneでコミュニケーション!
お子さんたちが帰宅後、プライベートな端末を駆使して、kintoneにログインしてくれました!!!
これでもっと細かく、お子さんともコミュニケーションが取れそうです。
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学校でITツール、特にコミュニケーションツールを使うときは、先生と生徒の1:1のやり取りにしていて、先生が見えないところでお子さんたちだけが横で繋がることはできないようになっているとのことです。(少し前に、事件がありましたのでそこはナーバスになりますね)
お子さん同士のトラブルを避けることは私たちも大切だと思っているので、
kintone上では先生が見える場所でのコミュニケーションをしてきます。
でも私たちとお子さんが、直接やり取りできるのは画期的なチャンス到来です!!
次のチャレンジは、kintone上に安心安全な場が作れるのか。
対面ではなかなか話をしないお子さんが、ITを使ったら何か変化があるのか?など、関係性を深めたり広げたり、トライしていきたいと思います。