【データ分析】2024年を振り返る ー松山竜平外野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日は松山竜平外野手です。
選手詳細
松山 竜平 (まつやま りゅうへい) 外野手 39歳 176cm96kg 右投左打 2007ドラフト4位
基本成績
一軍
二軍
寸評
ここぞの場面で勝利に導く一打を放つ代打の切り札。今季は長打量産を目標に掲げ、5月4日には決勝の代打勝ち越し3ランを放つなど序盤は結果を残していたが、シーズンを通しては打率.178と不本意な成績に終わった。40歳となる来季、進退を賭ける強い気持ちでシーズンに臨む。
分析
※二軍成績と守備成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。
Pitch Value
フォークのみプラスとなりました。2014年以降の10年間で7度プラスをマークしている球種を、今季も得意としていたようです。ただ、その他の球種は全てマイナスで、特にストレートは-5.09とマイナスがかなり大きくなってしまっています。ストレートは8度プラスとフォーク以上に得意としている球種でしたが、今季は強さを発揮できていなかったようです。加齢による対応力の低下が考えられます。
Plate Discipline
空振り率が悪化していますが、これはスイング率が8.9%上昇した影響によるものであり、コンタクト率とWhiff%は良化して平均よりも優れた数字を残していました。コンタクト能力は未だ衰えていないようです。
Batted Ball
今季はフライ率の方が高くなっています。長打増を目標に掲げていたため、なるべく打球に角度をつけようとしていたことが推測されます。
打球方向に大きな変化はありません。昨季と同じく、引っ張りとセンターが主となっています。
打球の強さは、Soft/Hard%がともに大幅に悪化し、平均よりかなり悪くなっていました。コンタクト能力に衰えはなかったものの、パワーには衰えが表れていたようです。
Advanced
ほとんどの指標が悪化しました。K%とともにBB%も低下してBB/Kは悪化、打率・出塁率・長打率・OPSも大幅に悪化しました。本塁打を放ったこともありISOは上昇していましたが、wRC+は17と一軍に置いておくにはかなり厳しい数字となっていました。BABIPの低さも打球管理の悪さが影響しているものと考えられます。非常に悔しいシーズンとなりました。
Win Probability
全て悪化してマイナスとなりました。重要な場面での起用が多くなるだけに、マイナスも大きくなっています。
Value
走塁と守備は良化しましたが、打撃のマイナスがかなり大きく、WARは昨季を下回る-0.5となっていました。年齢も考えると来季は打撃以外の出場機会はほぼ与えられないため、打撃をプラスにしなければ厳しい立場となってしまうでしょう。
まとめ
コンタクト能力は悪化しておらず、眼の衰えはそこまでではないことが推測されます。ただ、打球管理がかなり悪化しているため、パワーツールにはかなりの衰えがきている可能性が考えられます。今季の不調は、長打増を狙ったスタイルに変更したものの、パワーが衰えてしまったことで凡打が多くなってしまったことが原因と考えることもできます。しかし、未だにコンタクト能力は一軍の平均以上と選手として充分戦える状態にあるため、重要な場面での単打を狙うという役割に徹すれば、復活する可能性も充分に考えられます。来季の復活に期待です。
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