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【データ分析】2024年を振り返る ー堂林翔太内野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は堂林翔太内野手です。


選手詳細

堂林 翔太 (どうばやし しょうた) 内野手 33歳 184cm96kg 右投右打 2009ドラフト2位

基本成績

一軍

二軍

寸評

野球に対する真摯な姿勢が印象的なチームをまとめる選手会長。昨季は2桁本塁打を放つ活躍を見せ、今季は開幕4番スタメンを勝ち取ったが、WAR-1.0と期待に応えることができなかった。若返りを図るチーム方針もあり、来季は出場機会が限られることも予想されるが、なんとか世代交代の波に抗っていきたいところだ。

分析

※二軍成績は割愛させていただきます。

Pitch Value

 カットボールのみプラスとなりました。昨季は多くの球種をプラスとしていましたが、今季は被投球割合の多いストレートやスライダーを含め、ほとんどがマイナスとなりました。昨季からかなり成績が悪化していたことが推測されます。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%は昨季よりも悪化していました。これまでのキャリアを見ても毎年空振りは多くなっていますが、今季もその傾向は変わっていなかったようです。

Batted Ball

 今季はゴロ率の方が高くなっています。スラッガータイプの選手ですが、実は基本的に毎年ゴロ率の方が高く、グラウンドボールヒッターであることが分かります。フライ率を上げることができれば、キャリアハイの14本以上の本塁打が放てるかもしれません。
 打球方向は、引っ張りが多く、流しが少なくなっています。逆方向に強い打球が打てるのが魅力の1つですが、逆方向に打つ割合自体は基本的にそこまで高くありません。
 打球の強さは、Soft/Hard%ともに平均よりかなり優れています。ゴロ率が高いのが気がかりではあるものの、それを差し引いても打球管理は優秀であると言えます。

Advanced

 ほとんどの指標が悪化しました。BB/K0.24はイメージ通りの数字ではありますが、打率が.230と打球管理の優秀さの割に低くなっています。BABIPも.307と平均的な数字から外れておらず、少々不可解な数字となっています。ISO.066と長打力も昨季よりかなり低下していましたが、これはフライ率の低さが要因の1つとなっている可能性が考えられます。wRC+は70とファーストや外野を守らせるにはかなり物足りない数字となっています。

Fielding Standard

 今季はファーストとレフトに就きました。主に就いたファーストでは守備里Rつ.994、スクープ成功率100%とかなり優秀な数字を残していました。

Fielding Advanced

 ファーストのUZRは3.8となっており、やはり今季のファースト守備は優れていたことが分かります。ただ、近年の数字を見るとプラスがそこまで大きいわけではないため、実際のファースト守備能力が優れているのかは判断が難しいところではあります。レフトに関しても同じ理由で、守備能力が平均以下と断じることはできません。

Win Probability

 全ての指標が悪化してマイナスとなりました。重要な場面で結果を残せていなかったようです。

Value

 Battingが-7.5、Base Runningが-3.0でOffenseは-10.6と攻撃面でのマイナスが大きくなっていました。一方でFieldingは1.6とプラスでしたが、ファーストとレフトという大きなマイナスの守備位置補正がかかるポジションを守っていたため、Defenseは-4.6となっていました。攻守にマイナスとなったことで、WARは-1.0となっていました。

まとめ

 田中や會澤、松山ほどではないですが、成績が悪化したベテランの一人となっていました。ただ、コンタクト能力が過去と比べて極端に悪化したわけでもなく、Hard%も依然としてかなり高い数字を維持しているため、動体視力やフィジカルに衰えがきているわけではなさそうです。来季で34歳という年齢はかなりの不安要素ではありますが、成績の改善が期待できる選手の一人ではあります。

画像引用

データ参照


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