【データ分析】2024年を振り返る ージェイク・シャイナー内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日はジェイク・シャイナー内野手です。
選手詳細
ジェイク・マックスウェル・シャイナー (Jake Maxwell Scheiner) 内野手 29歳 185cm90kg 右投右打
基本成績
寸評
マリナーズファンからも将来を嘱望されていたパワーヒッター。マクブルーム・デビッドソンというある程度の活躍が見込まれた選手を切っての獲得だっただけに、チームを優勝に押し上げるような活躍が期待されたが、ほとんどチームに貢献することは出来ず、シーズンオフを待たずして契約解除となった。
分析
Pitch Value
一軍ではストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップ、二軍ではフォークがプラスとなりました。ただ、サンプルの多い二軍を信用するのであれば、得意な球種はほとんどなかったと言えそうです。
Plate Discipline
一二軍ともに空振り率は1桁台となっており、外国人にありがちな空振りが多いタイプではなかったようです。特徴的なのが一軍のファーストストライク率71.9%という数字です。かなりの確率で初球がストライクとなっており、相手投手からあまり怖がられていなかったことが推測されます。
Batted Ball
一二軍ともにゴロ率の方が高くなっています。アメリカでもそこまでフライが多いタイプではありませんでしたが、日本ではその傾向がより顕著になっていたようです。
打球方向は、流し方向が少なく、センターから引っ張りが多くなっていました。引っ張る意識が強めだったようです。
打球の強さは、一二軍ともにSoft%が10%台で、Hard%も30%台後半~40%台前半と強い打球が多かったことが分かります。パワーに関しては外国人らしさを発揮できていたようです。
Advanced
一二軍ともにISOは平均以上ですが、それ以外は全ての指標が平均以下となりました。高Hard%低Soft%の割にBABIPが一二軍ともに1割台とかなり低くなっており、非常に運が悪かったという見方もできます。年齢が若く、年俸も安く済むのであればもう1年我慢できたかもしれません。
Fielding Standard
コーナーに就きましたが、メインとなっていたのはファーストでした。スクーピングは一二軍合わせて6回中5回成功しており、ワンバウンドの処理は得意としていたようです。
Fielding Advanced
全てUZRはマイナスとなっています。特に守備範囲(RngR)の数字が悪く、狭めであったことが推測されます。
Win Probability
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
意外にも、全ての指標がプラスとなっています。恐らく、これはベイスターズ戦で7回に決勝点となる3ランを放ったことによるものだと思われます。あの一打でWPA.367を稼ぎ出しており、そのプラスを全て吐き出す前に故障で登録抹消となったためにプラスを保つことができたというわけです。
Value
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
全てマイナスとなり、WARも-0.4となりました。走攻守全てにおいてそこまでチームには貢献できていなかったことが分かります。
まとめ
BABIPが1割台とかなり運が悪かったという可能性もありますが、高年俸の助っ人外国人は結果を求められて来日しているため、契約解除となっても仕方ないところではあります。ただ、コンタクト能力に問題はなく、Hard%も高かったため、何かが違えば違った結果になっていたことも考えられます。今季の飛ばないボールの被害者の1人だったのかもしれません。
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