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【データ分析】2024年を振り返る ー遠藤淳志投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は遠藤淳志投手です。


選手詳細

遠藤 淳志 (えんどう あつし) 投手 25歳 186cm89kg 右投右打 2017ドラフト5位

基本成績

一軍

二軍

寸評

長身から繰り出す角度のあるストレートが持ち味の本格派右腕。今季は一軍でわずか4イニングの登板に終わったが、二軍では77.2イニングで防御率1.74と結果を残した。来季も二軍での好成績を継続し、一軍での登板を増やしていきたいところだ。

分析

※一軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Type

 ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・チェンジアップの5球種で構成されています。昨季から割合に大きな変化はなく、ストレートと変化球の割合が約半分となっています。
 平均球速は140.1km/hと昨季から1km/hほど低下しています。あまり球速で勝負するタイプの投手ではありません。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-は昨季に続いてマイナスとなっており、投球テンポは良かったことが分かります。今季は中継ぎ登板も増えていましたが、それでもテンポの良さは変わっていなかったようです。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面でも、テンポの良さは変わりません。Timer Equiv.は16.8とピッチクロックが導入されても全く問題ない数字となっています。

Pitch Value

 全ての球種がプラスとなりました。割合が多い球種ではチェンジアップのプラスが大きく、ストレートが速くない分緩急で勝負する野村のようなスタイルであったことが推測されます。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも平均より悪く、空振りはあまり奪えていないことが分かります。ただ、ゾーン率とファーストストライク率は平均以上となっており、制球面では苦労はしていなかったことが推測されます。

Batted Ball

 昨季に続いてフライ率の方が高くなっています。三振を多く奪うタイプではありませんが、ゴロを打たせて打ち取るケースが多いわけではなさそうです。ストレートの縦変化量が多く、フライを打ち上げさせるケースが多いことが推測されます。

 Soft/Hard%がいずれも平均より良く、打ち取った打球が多くなっていたことが分かります。フライ率も高いため、被安打は少なめであったことが推測されます。

Advanced

k%が平均以下となっており、Plate Disciplineで推測した通り、奪三振は少なくなっていたことが分かります。BB%は昨季よりは良化しているものの、平均よりは高くなっており、ゾーン率の高さの割には与四球は多めであったと言えそうです。ただ、打球管理の優秀さもあって被打率は.209と低めに抑えられており、FIPやtRAは平均より優れた数字となっています。

まとめ

 全球種プラスのValue、優秀な打球管理といった強みを今季は発揮していました。二軍レベルではその優秀な打球管理もあって好成績を残せていますが、一軍レベルではそれが通用せず、チャンスを得られなかったことが考えられます。まずは二軍レベルで空振りを多く奪い、K-BB%を2桁台まで乗せることが目標となりそうです。

画像引用

データ参照


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