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【データ分析】2024年を振り返る ー日髙暖己投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は日髙暖己投手です。


選手詳細

日髙 暖己 (ひだか あつみ) 投手 20歳 183cm74kg 右投左打 2022ドラフト5位

基本成績

寸評

山本由伸2世とも評されるプロスペクト右腕。西川龍馬のFA移籍に伴う人的補償として移籍してきた今季は、昨季の倍以上となる49.1イニングを投げたものの、WAR-0.9と結果を残すことはできなかった。高卒3年目となる来季こそ、二軍で先発ローテを守るような活躍が期待される。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カットボール・カーブ・フォークの5球種で構成されています。昨季よりストレートの割合が減って半分以下となり、スライダーと新球のカットボールの割合が増えていました。ストレートは平均球速も昨季より低下した140.8km/hとなっており、あまり手応えを感じられなかったために割合を減らしていたことが考えられます。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 昨季はマイナスだったTempo+/-がプラスへと転じており、投球テンポは悪くなっていたことが分かります。ただ、Timer Equiv.は9.3とピッチクロックが導入されても問題ない数字となっています。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面でも、Tempo+/-はプラスへと転じてしまっています。こちらもTimer Equiv.は18.0とピッチクロック違反にはなりませんが、もう少しテンポを早めた方がよいかもしれません。

Pitch Value

 プラスはカットボールのみでした。割合を減らしていたストレートですが、1.74→-1.72と昨季のプラス分がほぼ丸々マイナスへと転じており、やはり有効に使えていなかったことが分かります。一方で、割合を増やしていたスライダーもマイナスとなってしまっており、軸となっている2球種ともがマイナスという結果になりました。新球のカットボールはプラスのため、来季はスライダーを減らし、カットボールを増やしてもよいかもしれません。

Plate Discipline

 空振り率・Whiff%ともに平均よりかなり低くなっており、空振りはあまり奪えていなかったことが分かります。ゾーン率は平均以上のため、制球にはそこまで苦労していなかったことが推測されますが、恐らく奪三振は少なくなっているでしょう。

Batted Ball

 フライ率の方が高くなっています。球速が遅い=球威は乏しいため、空振りこそ奪えていないものの、ストレートの縦変化量は多いのかもしれません。

 Soft/Hard%は昨季よりは良くなっていますが、Hard%は依然として平均以上となってしまっています。やはり球威不足ということもあってか、鋭い打球を飛ばされるケースは多かったようです。

Advanced

 全ての指標が悪化しました。空振り率の低さからK%が低くなっていることは推測できましたが、BB%までもが悪化しており、K-BB%はマイナスとなってしまいました。HR%・被打率・tRAなども高く、被安打も被本塁打も多めで失点阻止能力は低くなっていたようです。来季はあらゆる面でレベルアップが求められそうです。

まとめ

 平均球速・奪空振り能力・制球力の低さ、打球管理の悪さなど課題は山積みで、高卒2年目とはいえ厳しい数字の数々が並びました。改善点が多くあるために様々なことを意識しなければならなくなりそうですが、スピードさえ上がれば奪空振り能力の低さや打球管理の悪さがある程度は改善されるため、まずは身体づくりに励み、平均球速を上げ、多くのイニングをある程度のクオリティで消化することが来季の目標となりそうです。

画像引用

データ参照


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