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【データ分析】2023年を振り返る ー中﨑翔太投手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は中﨑翔太投手です。
選手詳細
中﨑 翔太(なかざき しょうた) 投手 31歳 186cm100kg 右投右打 2010ドラフト6位
基本成績
一軍
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二軍
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寸評
クローザーとして3連覇を支えたベテラン右腕。ここ最近は苦しいシーズンが続いていたが、今季は35登板で防御率2.73と見事に復活を果たした。年長者としてブルペンのまとめ役も担っており、来季以降もチームに欠かせない投手となっている。
分析
※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。
Pitch Type
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ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・フォークの5球種で構成されています。昨季は半分以上だったストレートが40%以下まで減少し、フォークがストレートに迫るほどの割合に増えていました。スライダーも減少して2シームが増えるなど、大幅に投球割合が変化していました。
平均球速は148.0km/hと昨季より2km/h近く上昇しています。2シームやスライダーも上昇しており、全体的に球速は速くなっていたことが分かります。
Pitch Tempo
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Tempo+/-は大きくプラスとなっており、投球テンポはかなり遅い方であったことが分かります。Timer Equiv.は13.4とピッチクロックが導入されても問題ない数字にはなっています。
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ランナーを背負っても投球テンポの遅さは変わらず、Tempo+/-は大きくプラスとなっています。Timer Equiv.は24.4とピッチクロックを大幅に違反する数字となっており、ランナーを背負った場面での投球テンポは見直す必要があります。
Pitch Value
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2シーム・スライダー・フォークがプラスとなりました。割合を増やした2球種がプラスとなっており、手応えを感じて割合を増やしていたことが推測されます。一方でストレートは昨季に続いてマイナスとなっており、完全復活には未だに至っていません。来季はストレートもプラスとし、クローザー時代の輝きを取り戻したいところです。
Plate Discipline
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コンタクト率・空振り率・Whiff%は昨季より良化しており、空振り奪取能力は平均レベルまで回復していました。ゾーン率とファーストストライク率も昨季より上昇しており、カウントを取ることにも苦労はしていなかったことが推測されます。
Batted Ball
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昨季に続き、ゴロの割合が多いグラウンドボールピッチャーとなっています。昨季よりもフライとライナーの割合が減少しており、長打を打たれる可能性はより低下していたことが推測されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704266463979-A3AHDniUnE.jpg)
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Hard%は昨季よりは低下したものの、未だに平均を大幅に上回ってしまっています。ゴロが多いため長打を打たれる確率は低いものの、ここまでHard%が高いと痛打を浴びるケースも多いため、来季は平均程度まで低下させておきたいところです。
Advanced
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ほとんどのスタッツが良化となりました。特に、BB%が平均7.2に対して4.5と与四球が少なくなっており、K-BB%も平均の12.3を上回る13.6をマークしていました。被打率も平均.244に対して.210と低く抑えられており、WHIPは0点台と抜群の数字を残しました。LOB%63.3と若干の運の悪さもありながら防御率は2点台としているため、FIPとtRAはそれぞれ防御率を下回る優秀な数字を残していました。
Win Probability/Value
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全てのスタッツが良化となりました。特にClutchが1.38と高くなっており、重要な場面で実力以上の力を発揮することができていたようです。WARも2019年以来の0.1以上となっており、久しぶりにチームに貢献できたシーズンとなりました。
まとめ
割合を増やした2シームとフォークを有効に使い、三振増と四球減を両立させて一気に成績を良化させていました。ゴロを増やして長打のリスクを減らしていたことも、成績良化の要因と考えられます。LOB%やDERを見ても上振れはなかったため、加齢による衰えの不安はあるものの、来季もある程度の結果を残すことが期待できそうです。
画像引用
データ参照