【データ分析】2023年を振り返る ー林晃汰内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は林晃汰内野手です。
選手詳細
林 晃汰(はやし こうた) 内野手 23歳 182cm100kg 右投左打 2018ドラフト3位
基本成績
二軍
一軍
寸評
パワフルな打撃が最大の魅力の若手内野手。今年は2年ぶりに一軍に昇格して特大の一発も放ったが、その一発以降は低迷し、またしても二軍を主戦場とするシーズンとなってしまった。
分析
Pitch Value
二軍
一軍
二軍ではカットボールとチェンジアップ、一軍ではストレート・2シーム・チェンジアップ・フォークがプラスとなっています。二軍では意外にもマイナスの球種が多くなっていました。
Plate Discipline
二軍
一軍
一二軍ともにコンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりも悪くなっており、空振りが多かったことが分かります。どちらもスイング率は50%台となっており、積極的なバッティングスタイルではあったようですが、ボールゾーンスイング率が平均よりも高くなっており、ストライク/ボールの見極めはあまりできていなかったことが推測されます。来年以降の課題となってきそうです。
Batted Ball
二軍
一軍
二軍ではフライボールヒッター、一軍ではグラウンドボールヒッターとなっています。これまでは毎年ゴロの割合が多くなっていましたが、二軍でフライの方が多くなったのは良い傾向と言えるでしょう。来年は一軍でもフライを増やしていきたいところです。
打球方向は、一二軍ともに引っ張りが最も多くなっています。強く引っ張る意識があったようです。
打球の強さは、一二軍ともにHard%が34%台と平均よりも高くなっています。一軍ではSoft%が13.2とかなり低くなっており、打ち取られた打球が少なくなっていたようです。
Advanced
二軍
一軍
二軍では、良化したスタッツが多くなっていました。特に、ISOは.058から.166と1割以上上昇しており、自慢の長打力を取り戻していたことが分かります。OPSやwRC+は平均を上回っており、平均以上の打力があったことが分かります。
一軍では、BB/Kが0.15となっており、選球眼には課題を残していたことが推測されます。出塁率が低いこともあり、OPSは5割台となっていますが、ISOは平均.118に対して.121と長打力は一軍でも発揮できていました。
Fielding Standard
二軍
一軍
ファーストとサードを守りました。サードは基本的に守備率(FP%)が低く、あまり守らせるべきではないかもしれません。ファーストは二軍でエラー(E)が2つ、一軍で1つとなっており、ある程度無難にこなせていたことが分かります。ワンバウンド送球を捕球する「スクーピング」(Scp)は二軍では7回成功し、成功率(Scp%)は100%となっています。
Fielding Advanced
二軍
一軍
一二軍ともに多くのスタッツがマイナスとなっています。二軍ではErrR(エラー抑止による貢献)がどちらもプラスとなっており、確実性は有しているようです。ただ、RngR(守備範囲)は一二軍ともに全てマイナスとなっており、守備範囲は狭めとなっていたようです。
Win Probability
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
全てマイナスとなっており、あまりチームには貢献できていなかったことが分かります。来年はプラスに転じさせていきたいところです。
Value
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
こちらも全てマイナスとなっており、走攻守のいずれも結果は残せていませんでした。特にFieldingのマイナスが大きくなっていますが、ここのマイナスを打ち消すことはタイプ的に難しいため、とにかくBattingのプラスを大きくしていきたいところです。
まとめ
一軍で目立った結果を残すことはできませんでしたが、二軍の数字は確実に昨年より良くなっていました。Soft%やHard%は昨年より悪化していましたが、フライが多くなったことで長打が出やすくなっていたようです。一軍ではまだゴロの方が多くなっているため、来年は一軍でもフライをゴロより多くしていきたいところです。
画像引用
データ参照