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【データ分析】2024年を振り返る ー中﨑翔太投手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日は中﨑翔太投手です。
選手詳細
中﨑 翔太 (なかざき しょうた) 投手 32歳 187cm100kg 右投右打 2010ドラフト6位
基本成績
一軍
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二軍
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寸評
クローザーとして三連覇に貢献したベテランリリーバー。今季もコンディションが万全ではない中、24試合に登板して防御率1.96と役割を果たした。ブルペンの若返りが進む中、唯一の優勝を知る男として精神的支柱となることが期待される。
分析
※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。
Pitch Type
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ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・フォークの5球種で構成されています。昨季からほぼ変わっておらず、ストレートとフォークの2球種が軸となっていることが分かります。
平均球速は1.2km/h低下して146.8km/hとなりました。年齢を考えると、球速が低下してしまうのはやむを得ないところではあります。
Pitch Tempo
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Tempo+/-は4.7となっており、かなり投球テンポは悪かったことが分かります。Timer Equiv.も14.3とピッチクロック違反ギリギリの数字となっているため、導入される前に改善しておきたいところです。
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ランナーを背負った場面でもテンポの悪さは変わらず、Tempo+/-は4.4となっています。Timer Equiv.は24.1とピッチクロックを大幅にオーバーしており、導入されると毎回違反を取られてしまうレベルとなっています。
Pitch Value
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ストレートとフォークがプラスとなりました。2つで8割近くを占める球種がプラスとなっているため、他の球種のマイナスは充分カバーできていたと言えるでしょう。投球割合を見直す必要はなさそうです。
Plate Discipline
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コンタクト率・空振り率・Whiff%が昨季より悪化しており、空振りが少なくなっていたことが分かります。相手打者に当てられてしまうケースが増えていたようです。ゾーン率とファーストストライク率は平均以上となっており、制球には苦しんでいませんでした。ゾーンに投じるケースが多かったため、相手打者もコンタクトしやすかったという可能性も考えられます。
Batted Ball
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昨季はゴロ率の方が高くなっていましたが、今季は同じ割合となっています。奪三振がそこまで多いタイプではないため、これまでのキャリアを見るとゴロ率が高いシーズンが多くなっていましたが、今季はライナーを含めるとゴロではない打球の方が多くなっており、打球に角度をつけられるケースが増えていたことが分かります。
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Soft/Hard%がどちらも昨季より高くなり、Hard%は約40%とかなり高くなっています。32歳になったことで球威が低下し、強い打球を打たれやすくなっていたことが推測されます。
Advanced
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多くの指標が悪化しました。しかし、BB%が2.1%と昨季の4.5%からさらなる改善に成功し、K-BB%は平均以上の14.9%となっていました。ただ、被打球管理のまずさもあって被打率は.270と高くなり、tRAも3.06とリリーバーぼリーグ平均より高くなってしまいました。与四球の少なさを維持しつつ、被打球管理を改善することが来季は求められそうです。
Win Probability/Value
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RE24とREWは良化しており、得点期待値を低下させるピッチングはできていたようですが、WPA0.00、Clutch-0.46と重要な場面ではそこまで結果は残せていなかったようです。イニングが減少したこともあり、WARも0.1と振るいませんでした。
まとめ
年齢を重ねたことによる球威の低下もあってか、空振りを奪えなくなり、被打球管理も悪化してしまっていましたが、与四球を最小限に抑えることに成功し、無駄なランナーを出さないことで失点を防ぐことができていました。ここから球威を元に戻すというのはかなり難しいと思われるので、与四球をなるべく少なくする今季のスタイルは今後も続いていきそうです。
画像引用
データ参照