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【データ分析】2024年を振り返る ー上本崇司内野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は上本崇司内野手です。


選手詳細

上本 崇司 (うえもと たかし) 内野手 34歳 170cm76kg 右投右打 2012ドラフト3位

基本成績

一軍

二軍

寸評

様々な役割をこなしてチームを支えるベテランユーティリティープレイヤー。今季は開幕スタメンにも抜擢されたが、故障などもあり不本意な成績に終わった。35歳となって迎える来季は、世代交代の波に抗う勝負の年となる。

分析

※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Value

 スライダー・カーブ・フォークがプラスとなりました。球速が遅めの球種を比較的得意としていたようです。一方で、ストレートが-2.58、2シームが-12.01、カットボールが-1.26と速めの球種はマイナスが大きく、苦手としていたことが推測されます。加齢による対応力の低下が考えられます。

Plate Discipline

 昨季よりは悪化したものの、コンタクト率・空振り率・Whiff%は未だに平均より優れており、コンタクト能力はまだ一軍で勝負できるレベルを維持しているようです。また、2ストライクからの三振率(Put Away%)は低下しており、空振りは増えていたものの、三振は昨季より少なくなっていた可能性が考えられます。

Batted Ball

 今季はゴロ率の方が高くなっています。長打を多く打てるタイプではないため、このような比率でも問題はないと言えるでしょう。
 打球方向は、昨季と同じくセンターと引っ張りが多くなっています。
 打球の強さは、Hard%が大幅に低下して平均以下となっていました。昨季の31.2%がキャリアハイと元々高いわけではありませんが、今季はこれまでと比べてもかなり低くなっており、パワーが衰えてきている可能性が考えられます。

Advanced

 ほとんどの指標が悪化しました。三振はやはり減少していましたが、四球も平均以下だった昨季よりさらに減少し、BB/Kは0.17まで低下してしまいました。ISO.016と長打力がなく、打率も低いためにOPSは.480まで低下、wRC+は45と投手の森下よりも低くなっていました。

Fielding Standard

 内外野の5ポジションに就きました。主に就いたレフトを含む4ポジションでノーエラーとなっており、無難にこなしていたことが分かります。

Fielding Advanced

 セカンド以外の4ポジションでUZRをプラスとしました。主に就いたレフトはリーグ3位の5.2と優秀な数字を残しました。RngRが4.3となっており、守備範囲がかなり広めであったことが分かります。過去数年の数字を見てもレフトはほぼ毎年UZRがプラスとなっており、レフト守備はかなり信頼できます。来季も守備固めとして起用されることが多くなるかもしれません。

Win Probability

 WPA・RE24・REWはいずれもマイナスとなっており、重要な場面ではあまり結果は残せていなかったようです。ただ、Clutchは0.50となっており、成績の割には重要な場面で一打を放つケースが多かったようです。

Value

 Battingは-7.4、Base Runningは-0.5と打撃と走塁でマイナスを重ねましたが、Fieldingが6.8と守備でプラスを積み重ね、WARは0.1としました。わずかながらもチームの勝利に貢献できていたようです。

まとめ

 コンタクト能力と各ポジションを平均以上のレベルでこなすユーティリティー性は健在でしたが、パワーや走力といったフィジカルが大きく関係してくる指標が悪化しており、衰えてきている可能性が考えられます。今季だけでもユーティリティープレイヤーには二俣がおり、さらに現役ドラフトで山足も加入したため、来季は春季キャンプから今季以上に動けていることがアピールできなければ、一軍に帯同することもできない可能性もあります。来季は正に勝負の一年となります。

画像引用

データ参照


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