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【データ分析】2024年を振り返る ー大盛穂外野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は大盛穂外野手です。


選手詳細

大盛 穂 (おおもり みのる) 外野手 28歳 179cm80kg 右投左打 2018育成ドラフト1位

基本成績

一軍

二軍

寸評

試合終盤に持ち味を発揮する若手外野手。今季も主に代走や守備固めで存在感を発揮し、WARは0.7をマークした。来季は打撃でも貢献したいところだ。

分析

※一軍打撃成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Value

※被投球割合が1%未満の球種は割愛しています

 ストレート・2シーム・カットボール・カーブ・フォークがプラスとなっています。速球系の球種にプラスが多く、二軍レベルのスピードボールには問題なく対応できているようです。

Plate Discipline

 スイング率50.5%と積極的な打撃スタイルながら、空振り率は9%と平均より低く抑えられており、空振りが少なかったことが分かります。ボールゾーンに関してはスイング率は低下、コンタクト率は上昇となっており、ボール球を振らされての空振りはかなり減らせていたようです。

Batted Ball

 ゴロ率とフライ率がそれぞれ低下し、ライナー率が上昇しています。安打になる確率が高い打球が増えていたようです。
 打球方向は引っ張りが減り、流しが増えていました。逆方向への意識が今季は強くなっていたことが推測されます。
 Soft/Hard%はかなり悪化しています。ライナー率は上昇していたものの、強く引っ張った打球はかなり減ってしまっていたようです。自身の強みである俊足を活かそうという意識が強く、長打を打とうという意識が弱まっていた可能性も考えられます。

Advanced

 積極的な打撃スタイルのうえに空振りが少なくなっていたため、三振が少なくなることは推測できましたが、今季はBB%が12.8%と四球がかなり多くなっており、BB/Kも0.91と1.00に迫る数字を残しました。アプローチ面ではかなりの成長が見られたと言えるでしょう。
 四球増加の影響もあって出塁率は上昇しましたが、長打率・OPS・ISOは低下していました。wRC+も95と平均を下回っているため、来季は長打を増やすことが求められそうです。また、SPDは7.6と俊足は健在ですが、UBRは0.1のため走塁技術は二軍ではそこまで発揮できていなかったようです。

Fielding Standard

※守備成績のみ一軍成績も掲載します

一軍

二軍

 一二軍ともに外野の3ポジションに就きました。エラーはなく、無難にこなしていたことが分かります。

Fielding Advanced

一軍

二軍

 一二軍ともに全てUZRはプラスとなりました。RngRも全てプラスとなっており、やはり俊足を活かした守備範囲の広さでUZRを伸ばしていたことが分かります。最もサンプルの多い(それでもサンプル不足ではあるが)二軍のセンターでUZRが2.5となっており、久保と同じくチームでは貴重なセンターをしっかりと守れる選手であることが推測されます。

まとめ

 二軍ではあるもののアプローチ面は良化しており、打撃での一つの成長が見られたシーズンでもありました。しかし、その代わりに打球管理が悪化し、長打が減少してしまったため、来季は強く引っ張った打球を増やし、長打を増加させることが求められそうです。ただ、打撃での出番が少ないながらも一軍でキャリアハイのWAR0.7をマークしており、一軍の戦力にはなれていたシーズンだったと言えるでしょう。来季はWAR1.0以上を目指していきたいところです。

画像引用

データ参照 


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