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【データ分析】2024年を振り返る ー岡田明丈投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は岡田明丈投手です。


選手詳細

岡田 明丈 (おかだ あきたけ) 投手 31歳 184cm96kg 右投左打 2016ドラフト1位

基本成績

寸評

トミージョン手術から復活し、支配下契約も勝ち取った不屈のドラ1右腕。今季はあらゆる面で昨季以上の数字を残したが、チーム事情もあってか構想外となってしまった。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォークの5球種で構成されています。昨季と比べるとストレートの割合がかなり増えており、今季はストレートにかなり手応えを感じていたことが推測されます。平均球速も昨季より上昇した146.8km/hとなっています。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 昨季よりは早くなっていますが、Tempo+/-は1.8とプラスになっており、投球テンポは悪かったことが分かります。中継ぎに専念していたことも影響しているのかもしれません。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面では、やはりTempo+/-はプラスとなっていますが、ランナーがいない場面よりはTempo+/-は小さく、極端にテンポが悪かったわけではなさそうです。

Pitch Value

 プラスはスライダーのみとなっています。投じていた球種の約8割がValueがマイナスということになるので、これでは好成績を残すことは難しいでしょう。

Plate Discipline

 岡田の長年の課題とも言えるのが制球力ですが、今季のゾーン率は43.2%と平均より高く、ファーストストライク率も41.9%とそこまで悪い数字ではありません。制球力には多少の改善が見られていました。しかし、空振り率は1桁台、Whiff%も20%を下回るなど空振りがあまり奪えていないため、恐らくK-BB%で優れた数字は残せていないものと推測されます。

Batted Ball

 昨季と同じく、ゴロ率の方が高くなっています。四球も多く出すが、三振も多く奪ってアウトを積み重ねるタイプだとイメージする方もいるかもしれませんが、意外にも岡田のGB/FBは毎年1.00以上となっており、ゴロを打たせて取るタイプであることが分かります。今季もその傾向通りとなっていました。

 Soft/Hard%が大幅に改善され、どちらも平均より良い数字となっています。これに加えてゴロ率も高いため、打球を発生させることができれば、アウトを奪う可能性は高くなっていたことが分かります。

Advanced

 全ての指標が良化しました。ただ、K%とBB%はどちらも平均には遠く及ばず、K-BB%は依然としてマイナスとなっています。Batted Ballで推測できた通り、被打率は.182とかなり低く抑えられているため、与四球を減らせれていれば、来季も契約をもらえるような優れた数字を残せていたことでしょう。

まとめ

 ほぼ全ての面で昨季を上回り、被打率.182と安打を浴びる確率をかなり抑えられていましたが、与四球の多さを改善することができず、構想外となってしまいました。今季は打球管理が非常に優秀だっただけに、ゾーンに投げ込む確率をさらに高められていれば、一軍での登板機会も与えられていたかもしれません。ただ、チーム事情によっては残留していてもおかしくないような数字ではあるので、次のステージでの活躍は大いに期待できそうです。

画像引用

データ参照


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