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【データ分析】2024年を振り返る ー末包昇大外野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は末包昇大外野手です。


選手詳細

末包 昇大 (すえかね しょうた) 外野手 28歳 188cm112kg 右投右打 2021ドラフト6位

基本成績

一軍

二軍

寸評

チーム屈指の巨体から繰り出される鋭いスイングで、本塁打を量産するパワーヒッター。今季は昨季の倍以上の打席を得ることができたが、本塁打が減少するなど自慢の長打力を発揮しきれなかった。来季は怪我にも注意し、規定打席到達を果たしたいところだ。

分析

※サンプルの多い一軍成績を主に振り返っていきます

Pitch Value

一軍

二軍

 ストレート・2シーム・カットボール・カーブ・チェンジアップ・シンカーがプラスとなりました。最も被投球割合の多いストレートをはじめ、得意としている球種の方が多くなっていたようです。ただ、変化球の中では割合の多い2トップであるスライダーとフォークはマイナスとなってしまっています。この2球種を投じる投手は日本にはかなり多いため、大体の投手と対戦する時に苦手な球種がある状態となっています。来季はこの2球種をプラスにしていきたいところです。

Plate Discipline

一軍

二軍

 コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりかなり悪く、空振りがかなり多くなっていたことが分かります。しかし、そんな中でもスイング率は58.8%と、積極性は失われていませんでした。ただ、ボールゾーンスイング率が43.5%と平均より10%以上高くなっていることもあり、ゾーン率が37.2%とあまりストライクゾーンに投じられていませんでした。相手投手もボール球を振らせようとするケースが多くなっていたようです。ボールゾーンスイング率を平均程度まで下げることができれば、自ずと数字は改善されてくるでしょう。

Batted Ball

一軍

二軍

 今季もフライ率の方が高くなっています。入団以降この傾向は変わっておらず、長打が期待されるパワーヒッターらしい数字になっていると言えます。
 打球方向は、昨季以上に引っ張りが増え、流しが減っていました。強い打球を打とうという意識が強くあったのかもしれません。
 打球の強さは、Soft/Hard%がどちらも昨季よりかなり悪化していました。Hard%はそれでも平均をかなり上回っていますが、Soft%がHard%以上に平均より高くなっており、打ち取られた打球がかなり多くなっていたことが分かります。打球管理は可もなく不可もなくといったところでしょうか。

Advanced

一軍

二軍

 多くの指標が悪化しました。ボールゾーンスイング率の高さからも推測できましたが、やはり四球はかなり少なく、出塁率は3割を切ってしまっていました。しかし、悪化したとはいえISO.143、wRC+101など平均以上の数字もあり、悪い数字となっていたわけではありません。ただ、守る可能性があるポジションが両翼かファーストのため、もっと高いwRC+を求められる立場ではあります。来季は一年間出場し続けながら昨季くらいの数字を残したいところです。

Fielding Standard

一軍

二軍

 両翼に就きました。エラーはレフトで2つ、ライトで1つとなっており、守備はまずまずだったと言えそうです。

Fielding Advanced

一軍

二軍

 UZRはレフトがマイナス、ライトがプラスとなりました。ただ、過去や二軍の数字も合わせて見ると、今季のUZRがプラスというだけで守備が上手いと判断することはできません。来季以降も継続してプラスが出せるのであれば、ライトでの起用が得策となってくるでしょう。

Win Probability

 こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
 全ての指標が悪化しました。WPAは-1.00と重要な場面ではあまり結果を残せていなかったようですが、REWは0.53となっており、そこまで重要ではない場面で打点を稼ぐケースが多々あった可能性が考えられます。

Value

 こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
 Battingが0.2とかなり悪化しましたが、Base Runningが0.9、Fieldingが1.1と守備走塁でプラスを稼ぎました。ただ、マイナスの守備位置補正がかかるポジションを守っていたため、Defenseは-3.6となり、WARは出場機会が少なかった昨季と同じ0.6止まりとなりました。

まとめ

 打球管理が悪化したことで長打が減り、wRC+101と平均レベルの打撃になってしまっていました。とにかく打つことを期待されている選手のため、もっともっと高い数字を目指してもらわなければなりません。選球眼とコンタクト能力のどちらにも課題があるため、まずはどちらかを修正し、打撃ではチームトップの数字を残してもらいたいところです。

画像引用

データ参照


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