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【データ分析】2024年を振り返る ー内間拓馬投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は内間拓馬投手です。


選手詳細

 内間 拓馬 (うちま たくま) 投手 26歳 179cm86kg 右投右打 2021ドラフト4位

基本成績

寸評

先発・中継ぎのどちらもこなせる本格派右腕。現役ドラフトでイーグルスから加入したものの、二軍で目立った数字を残すことができず、一軍未登板のまま構想外となってしまった。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォーク・シンカーの6球種で構成されています。平均球速は昨季と同じ146.2km/hですが、今季は中継ぎに専念していただけに、先発登板もあった昨季よりは速くしておきたいところでした。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-が-0.5から1.7となっており、投球テンポが悪くなっていたことが分かります。中継ぎに専念した影響と思われます。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面では、Tempo+/-が3.2とさらに投球テンポは悪くなっており、Timer Equiv.は20.7とピッチクロックが導入されれば違反となってしまう数字になっています。

Pitch Value

 スライダー・カーブ・フォークがプラスとなっています。割合の多い変化球がプラスとなっているのは良い傾向ですが、やはり軸となっているストレートがマイナスとなっているのは見過ごせません。ここがプラスになっていれば、構想外となるような成績にはなっていなかったかもしれません。

Plate Discipline

 ほとんどの指標が平均より悪くなっています。1,2年目は空振り率が10%を超えるなど元々は空振りを奪える投手でしたが、ここ2年間はその奪空振り能力が影を潜めてしまっていました。ゾーン率とファーストストライク率は平均以上のため、制球にはそこまで苦労していなかったことが推測されます。

Batted Ball

 昨季と同じくフライ率の方が高くなっていますが、今季はその傾向がより顕著になっています。高めのコースに投げ込むケースが多かったのかもしれません。

 Hard%は昨季とほぼ同じ、Soft%は10%以上上昇と今季は打ち取った打球がかなり多くなっていたことが分かります。ただ、Hard%も平均よりは高くなっているため、捉えられた打球も多かったようです。あまり見ない数字の組み合わせとなっていました。

Advanced

 多くの指標が良化しました。ただ、昨季よりは良くなったというだけで、平均よりも良いのはK%のみとなっています。制球には苦労していなかったとPlate Disciplineで推測しましたが、BB%は2桁台となっているため、実際にはやや苦労していたことが分かります。三振があまり奪えないタイプで与四球が多くなってしまえば、数字が悪くなるのは必然と言えます。

まとめ

 ほとんどの指標で目立った数字を残すことができませんでした。Soft%の高さはかなり明るい材料でしたが、Hard%を下げられなかったのであまり意味がないものとなってしまいました。まだ26歳と年齢も若いため、次のステップでの活躍が期待されます。

画像引用

データ参照


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