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第2のバティスタとなれるか?アカデミー出身のN・ロベルトを分析

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

今季のカープは、アカデミー出身のコルニエルを除いた4人の外国人を総入れ替えし、ハッチ・ハーン・レイノルズ・シャイナーを獲得しましたが、ここまでハーン以外の3人は思うような数字を残せず、ほとんどチームに貢献できていない状態となっています。今季に限らず、近年は助っ人外国人の獲得が難しく、MLBやその傘下から獲得した外国人にはあまり期待できないシーズンが続いています。こうなってくると、カープ独自の外国人獲得ルートであるアカデミーから獲得した外国人に期待したいところです。そこで、本noteでは今季育成契約を果たしたロベルトに関して分析していきたいと思います。

※データは全て8/17時点のものになります


基本成績

まずは基本成績の確認です。

すでに2HRも粗さも目立つ

 一軍と同じく投高打低となっているファームですが、その中でルーキーイヤーからいきなり2HRを放っています。ただ、打率は1割台で100打数で三振も43とかなり粗さは目立ちます。当然ですが、まだまだこれからの選手のようです。

Pitch Value

続いて球種別得点増減の確認です。

直球への対応に課題が

 サンプルが多くないこともあり、数字のバラつきが大きくなっています。あまり傾向のようなものは表れていませんが、ストレートに対して強さを発揮できていない点は気になるところです。当然のことですが、ほとんどの投手がストレートの投球割合が一番多くなるため、まずは二軍レベルのストレートに対して強さを発揮できるようにしていきたいところです。

Plate Discipline

続いて打撃内容の確認です。

超積極的な打撃スタイルで空振り多め

 スイング率が平均45.8%に対して57.1%と超積極的な打撃スタイルとなっています。しかし、コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりかなり悪く、空振りがかなり多めとなっているようです。ただ、まだ日本の投手にも慣れていないはずなので、とにかくスイングをし、その中で成長しようとしていると評価してもよいでしょう。見送りストライク率(CStr%)が平均より低くなっているのも、超積極的な打撃スタイルの証と言えます。

Batted Ball

続いて打球性質の確認です。

パワーヒッターながらゴロが多め

 長打力が魅力の選手ではありますが、ゴロ率が50%台、フライ率とライナー率が平均以下とあまり打球に角度はつけられていないようです。長打力を活かすためにも、もっとフライ/ライナーを増やしていきたいところです。

引っ張り多めも流し打ちも得意?

 引っ張り率が平均36.5%に対して42.6%と高くなっており、打球を強く引っ張ろうという意識が垣間見えます。それでいて流し方向も平均以上となっており、逆方向へのバッティングも苦手ではないようです。

打ち取られた打球は少なめ

 Hard%は平均通り、Soft%は平均より約6%低く、ボールを芯で捉える確率は比較的高いようです。もしくは、外国人特有のパワーでSoft%を低くしていることも考えられます。どちらにせよ、打ち取られた打球が少ないというのは明るい材料と言えるでしょう。

Advanced

続いて打撃結果の確認です。

粗さが目立つも長打力は平均以上

 ほとんどの指標が平均以下で、特にBB/Kは0.12と壊滅的な数字になっています。かなりの粗さがあることは否めません。ただ、その中でもISOは.110と平均の.086を上回っており、やはり長打力には光るものがあるようです。日本の投手に慣れて選球眼が磨かれてくれば、数字もついてくるようになるでしょう。

Fielding Standard

続いて守備の基本成績の確認です。

ライト適性あり?

 外野の3ポジションに就いています。最も多く出場しているのはライトですが、そのライトが唯一のノーエラーとなっており、ライトに適性があることが考えられます。

Fielding Advanced

最後に守備の詳細成績の確認です。

両翼での起用がベストか

 最も適性があると思われるライトのUZRが最も高い2.0となっており、やはりライトで出場機会を増やすのが得策と言えそうです。センターは-1.9、レフトは1.1となっているため、一軍に昇格した際は両翼での起用が基本線となってきそうです。

まとめ

若さも含めて今後の成長に期待できる選手

 以上、ロベルトの各種スタッツの確認でした。
 育成1年目のため当然ではあるものの、一軍レベルにはまだまだ程遠い内容です。ただ、現時点ですでに守備に不安がなく、長打力も平均以上となっているのはかなり明るい材料と言えるでしょう。課題となってくるのはストレートへの対応・フライ率の向上・コンタクト能力の向上及び選球眼の改善といったところでしょうか。今年で24歳と年齢もまだまだ若いため、今後の成長を楽しみにしたいところです。

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