【データ分析】2023年を振り返る ー羽月隆太郎内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は羽月隆太郎内野手です。
選手詳細
羽月 隆太郎(はつき りゅうたろう) 内野手 23歳 167cm72kg 右投左打 2018ドラフト7位
基本成績
一軍
二軍
寸評
チーム1の俊足が武器の若手内野手。今季は主に代走の切り札として一軍に多く帯同し、チームトップの14盗塁をマークした。来季も伝統の機動力野球に欠かせない選手としての活躍が期待される。
分析
Pitch Value
一軍
二軍
一軍ではカットボールとシンカー、二軍では2シーム・スライダー・フォーク・シンカーがプラスとなりました。シンカーは被投球割合が少ないものの、一二軍ともにそれなりにプラスとなっており、得意としていることが推測されます。
Plate Discipline
一軍
二軍
一二軍ともにコンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりも良い数字となっており、コンタクト能力は優れていることが推測されます。特に、一軍のボールゾーンコンタクト率は平均62.2%に対して80.0%と非常に高くなっており、ボール球にもしぶとく食らいついていっていたことが分かります。
Batted Ball
一軍
二軍
一二軍ともに昨季に続いてグラウンドボールヒッターとなっています。イメージ通りの数字と言えるでしょう。
打球方向は一軍では流し、二軍ではセンターが最も多くなっています。とにかく引っ張り方向の打球が少なく、センターから逆方向への意識が強くなっていることが推測されます。
打球の強さは、一二軍ともにHard%が20%台と強い打球が少なくなっています。タイプ的に仕方ない部分もあるかもしれませんが、パワー不足感は否めません。
Advanced
一軍
二軍
一軍では、悪化したスタッツが多くなっています。BB%が平均以上の7.5まで上昇したものの、K%も平均より高い22.6となってしまったため、BB/Kは今季も平均以下となりました。打率~ISOも非常に低く、wRC+は16まで落ち込んでしまいました。ただ、SPDは平均以上、UBRもプラスとなっており、やはり走塁ではしっかりと結果を残していたようです。
二軍でも、悪化したスタッツが多くなっています。こちらは打率が高いため、OPSもそれなりの数字にはなっていますが、ISOが.011と非常に低く、やはり長打力はかなり不足していることが分かります。一軍と同じく、走塁面では結果を残していました。
Fielding Standard
一軍
二軍
一二軍ともにセカンドとサードに就き、二軍ではレフトにも就きました。主に守ったのはセカンドですが、一軍ではエラーはなく、無難に守れていたことが推測されます。
Fielding Advanced
一軍
二軍
一二軍ともにセカンドのUZRはプラスとなっており、やはりセカンド守備は問題ないことが分かります。どちらもRngR(守備範囲)がプラスとなっており、自慢の脚力が守備にも活かされていることが推測されます。
Win Probability
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
全てのスタッツがマイナスとなっています。打席での結果を基に計算するスタッツのため、打撃成績が思わしくない羽月が数字を伸ばすことはやはり難しかったようです。
Value
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
打撃(Batting)のマイナスを走塁(Base Runnning)と守備(Fielding)でカバーし、WARは0.0となりました。プラスを積み重ねていくためには、やはり打撃面を改善する必要があります。
まとめ
コンタクト能力は優れているものの、パワー不足が目立って打撃面では結果を残すことができませんでした。BABIPが.200と低く、運が悪かったことも低打率に影響していますが、長打力の向上は最重要課題となってきそうです。走守では優れた数字を残しているため、来季も一軍の戦力になることはできそうですが、打撃面を改善するために、二軍で打席に立ち続けてもよいかもしれません。
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データ参照