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【データ分析】2024年を振り返る ー曽根海成内野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は曽根海成内野手です。


選手詳細

曽根 海成 (そね かいせい) 内野手 29歳 175cm73kg 右投左打 2013育成ドラフト3位

基本成績

寸評

投手以外の全てをこなすスーパーユーティリティー。今季も様々な役割でチームを支えることが期待されていたが、春季教育リーグで死球を受けて左尺骨を骨折し、実戦復帰は6月と出遅れてしまった。その間にユーティリティープレイヤーとして一軍で二俣が台頭したことなどもあって移籍後初の一軍未出場に終わり、オフに構想外となってしまった。

分析

Pitch Value

 プラスは2シームのみでした。2シームは昨季もプラスが非常に大きく、得意としていることが推測されますが、被投球割合が5%以下とかなり少ないため、この1球種のプラスが大きくとも、打撃成績が向上することはないでしょう。ストレートやカットボールもプラスにし、速球系全般に強いところをアピールできていれば速球潰しを期待されて打席を与えられる機会も増えていたかもしれません。

Plate Discipline

 昨季よりは低下したものの、空振り率・Whiff%ともに未だに平均以上となっており、空振りが多かったことが分かります。2ストライクからの三振率(Put Away%)は平均16.5%の2倍以上の34.7%となっており、三振が多くなっていたことが推測されます。

Batted Ball

 ゴロ率の方が高く、俊足を活かしたバッティングスタイルであったことが推測されます。この傾向はキャリアを通して基本的には変わりませんでした。
 打球方向は、センターが最も多くなっていました。センター返し中心の打撃を心掛けていたことが推測されます。
 打球の強さは、Soft/Hard%ともに平均より悪くなっており、安打になる確率が高い打球は少なくなっていたと言えます。

Advanced

 昨季より悪化した指標が多くなっていました。特にK%は21.8%とかなり高くなっており、やはり三振が多くなっていたことが分かります。その他の数字も全て悪く、wRC+は25まで落ち込んでしまいました。
 また、SPDもほぼ平均の5.2、UBRは-2.9と自慢の足でも結果を残せていませんでした。まだ29歳と明確な衰えがくる年齢ではありませんが、身体能力が落ちてしまっていた可能性も考えられます。

Fielding Standard

 内外野6ポジションに就きました。特にショートでの出場が多くなっていましたが、守備率.938とエラーが多くなっていました。

Fielding Advanced

 UZRはセンター以外は全てプラスとなっており、多くのポジションを無難にこなせていたことが分かります。エラーが多くなっていたショートのUZRも、守備範囲の広さでカバーしていました。

まとめ

 昨季まで走守でチームに貢献し、一軍に必要不可欠な選手となっていましたが、怪我の影響で開幕一軍入りを逃し、より若く打撃に期待の持てる二俣が台頭したことが構想外となった最大の要因でしょう。二軍レベルでも打撃の数字はかなり悪く、身体能力の低下が考えられたことも要因の1つかもしれません。
 今後は、2025シーズンから始動する新しい社会人野球チームであるサムティで選手兼任コーチとして新たなスタートを切ることとなります。30歳となる年に、新たなステージでの活躍が期待されます。

画像引用

データ参照


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