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【データ分析】2024年を振り返る ー會澤翼捕手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日は會澤翼捕手です。
選手詳細
會澤 翼 (あいざわ つばさ) 捕手 36歳 175cm95kg 右投右打 2006ドラフト3位
基本成績
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寸評
圧倒的な存在感と巧みなリードでチームを支える経験豊富なベテラン捕手。今季は主に大瀬良・森下とバッテリーを組み、多くのチームの勝利に貢献した。坂倉・石原と強力な捕手の2枚看板が台頭してきており、来季は第3捕手としてチームをまとめる役割が期待される。
分析
Pitch Value
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ストレートのみプラスとなりました。そのストレートのプラスも0.23と小さく、得意としている球種はなかったと言えそうです。かつては球界屈指の打てる捕手として活躍していましたが、年齢を重ねるにつれて打力が低下してきていることが推測されます。
Plate Discipline
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コンタクト率とWhiff%はキャリアローで平均より悪かった昨季から変わっておらず、やはりコンタクト能力は低下してしまっていることが分かります。また、ゾーン率とファーストストライク率がかなり高くなっており、相手投手が恐れることなくゾーン内で勝負しにきていたことが推測されます。
Batted Ball
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昨季以上にフライ率が高くなっており、キャリアハイの成績を残した2018年に近い比率となっています。打力は低下しているものの、長打を狙うスタイルに変化はないようです。
打球方向は、引っ張りが48.5%と半分近くを占めており、プルヒッターとなっていたことが分かります。なるべく強い打球を打とうとしたことで引っ張りが増えたという可能性が考えられます。
打球の強さは、Soft%が31.8%とかなり高くなっているものの、Hard%も29.9%と昨季よりはかなり高くなっていました。引っ張り打球を増やした成果が出ていたようです。
Advanced
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多くの指標が悪化しました。三振が増えて四球が減ったことでBB/Kは0.16まで悪化し、ISOは.040と長打力が失われたことでOPSは.459まで低下しました。wRC+も20と非常に低くなっており、打撃でチームに貢献することを期待できる状態ではなくなっています。
Fielding Standard
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キャッチャーのみでの出場となりました。盗塁阻止率は.154まで低下しており、スローイングでかなり苦労していることが推測されます。
Fielding Advanced
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全ての指標が悪化しました。捕逸阻止による貢献(rPB)以外はマイナスとなっており、UZRも-1.2となりました。リードなど数字に表れない部分での貢献はあるかもしれませんが、少なくとも数字に表れる部分ではあまりチームに貢献はできていなかったようです。
Win Probability
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WPA・RE24・REWはいずれもマイナスとなっており、重要な場面で結果を残せていなかったことが分かります。
Value
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全ての指標が悪化しました。Battingが-11.8と特に打撃でのマイナスが大きく、捕手として稼いだDefenseの4.6ではカバーしきれなくなっていました。WARも-0.6でキャリアローとなっています。
まとめ
経験豊富なベテランとしてチームの精神的支柱となっていることは間違いありませんが、走攻守の全てで厳しい数字が並んでおり、スタメンとして起用するのは難しい段階まできています。これまでチームの勝利に貢献してきたことに最大限の敬意は払わなければなりませんが、これから先、カープを勝てるチームにしていくうえで、會澤の打席数をなるべく減らすという判断を首脳陣は下すべきでしょう。田中・松山もそうであるように、會澤のスタメン起用も極力減らさなければなりません。来季は主にベンチでチームをまとめるベテランになってもらいたいところです。
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データ参照