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【データ分析】2024年を振り返る ー長谷部銀次投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は長谷部銀次投手です。


選手詳細

長谷部 銀次 (はせべ ぎんじ) 投手 26歳 184cm84kg 左投左打 2022ドラフト6位

基本成績

一軍

二軍

寸評

気持ちのこもったピッチングが持ち味の左腕リリーバー。今季は一軍に初昇格してプロ初登板と初ホールドを達成し、二軍でも好成績を残した。来季は一軍での登板機会をさらに増やし、存在感を増していきたい

分析

※一軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Type

 ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・フォークの5球種で構成されています。今季は新たに2シームを覚えたようですが、割合はカーブと同じ1.6%とこの2球種はほとんど投じてはいませんでした。基本的にはストレートを投じ、そこから横に曲げるか縦に落とすかという構成になっていたようです。
 平均球速は143.4km/hと、昨季より1.2km/h上昇していました。サウスポーであることを差し引いても、もう少し球速は速くしていきたいところです。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-は0.0となっており、平均的なテンポで投じていたことが分かります。ただ、Slow%が1.2%となっており、30秒以上の投球間隔を要するケースもいくつか見られました。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面では、Tempo+/-が-1.2となっており、ややテンポが悪くなっていたことが分かります。昨季と比べ、慎重に投げるケースが増えていたようです。

Pitch Value

 ストレート・スライダー・カーブがプラスとなっています。特にスライダーは7.36とプラスが大きくなっており、今季はかなり有効に使えていたことが分かります。ストレートも-1.76から2.13とかなり数字が改善されており、割合の多い2球種をしっかりと有効活用できていました。これらのプラス球種にフォークも加えることができれば、シーズンを通して一軍で通用するかもしれません。

Plate Discipline

 被スイング率が5.5%上昇と、昨季より相手に仕掛けさせることができていたようです。そして、その上昇はほとんどボールゾーン被スイング率によるものであり、今季はボール球を多く振らせられていたことが分かります。被スイング率が上昇したため、空振り率は上昇・Whiff%は低下となっていますが、それでもWhiff%も平均以上と空振りはしっかり奪えていたと言えそうです。ゾーン率やファーストストライク率も昨季よりは上昇しており、全体的に昨季よりは成長が見られました。

Batted Ball

 昨季とは違い、今季はゴロ率の方が高くなっています。益田や塹江と同じく、長谷部もアームアングルを変えたため、その影響が出ているものと推測されます。

 Soft/Hard%はどちらも昨季より低下しました。特にSoft%の方が下がり幅が大きく、今季は打ち取った打球がかなり少なくなっていたことが分かります。

Advanced

 ほぼ全ての指標が良化しました。K%は20%超え、BB%は平均の9.2%とほぼ同じ数字と、どちらも大幅に改善されたことでK-BB%は13.4と優れた数字となりました。LOB%が87.1%と高く、tRAも3.11と防御率1.17はやや出来すぎな数字であったと推測されますが、それでも平均よりは優れた数字を残しており、二軍レベルの打者には充分通用していたことが分かります。打球管理の悪さを改善すれば、tRAやFIPだけでなく、被打率やWHIPといった多くのファンが目にするメジャーな指標でも好成績を残すことができるでしょう。

まとめ

 平均球速の低さ、打球管理の悪さなどの課題はありますが、奪空振り能力の高さに加えて制球面が改善され、昨季よりも成長した姿を首脳陣に見せることはできたと言えます。一軍でも失点することはなかったため、来季は春季キャンプからアピールして開幕一軍に入り込めば、1年間一軍に帯同することも期待できそうです。

画像引用

データ参照


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