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【データ分析】2023年を振り返る ーライアン・マクブルーム内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日はライアン・マクブルーム内野手です。
選手詳細
ライアン・マクブルーム(Ryan P. McBroom) 内野手 31歳 190cm99kg 左投右打
基本成績
一軍
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二軍
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寸評
外国人らしいパワーと、外国人らしからぬチームバッティングが魅力の頼れる助っ人。今季は4番で開幕を迎えるも、昨季ほどの成績を残せず6月に二軍降格となると、9月に再昇格を果たすもCSファイナルでは出番なしに終わるなど結果を出すことができず、退団となった。
分析
※実績を考慮し、二軍成績は割愛させていただきます。
Pitch Value
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ストレート・2シーム・カットボール・カーブ・チェンジアップ・シンカーがプラスとなりました。意外にもプラスの球種が昨季よりも多くなっていましたが、被投球数の多いスライダーがマイナスに転じており、スライダーで打ち取られるケースが多くなっていたことが推測されます。ただ、最も被投球数が多いストレートのプラスは維持するなど、全体的に悪くない数字となっています。
Plate Discipline
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コンタクト率とWhiff%は昨季よりわずかに改善されましたが、スイング率が昨季よりも4.6%上昇していたため、空振り率は昨季より悪化となりました。いずれも平均より悪く、空振りは多かったと言えます。
Batted Ball
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昨季に続いてフライボールヒッターとなっています。長打を求められる選手のため、理想的な数字と言えるでしょう。
打球方向は、昨季に続いて引っ張りが最も多くなっていました。流し方向がやや多くなっており、昨季よりは逆方向への意識が強くなっていた可能性が考えられます。
打球の強さは、Hard%が昨季より上昇して39.7となっており、200打席以上の選手ではリーグ13位と優れた数字を残していました。強い打球を放つ確率が高かったことが分かります。
Advanced
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多くのスタッツが悪化となりました。BB%が10.8と四球はしっかり選べるため、BB/Kも平均0.37に対して0.50と高くなっていますが、打率~OPSは平均以下となってしまいました。ただ、ISOは平均以上と長打力は健在で、wRC+もほぼ平均の99となっているため、極端に悪い数字だったわけではありません。BABIPが.262と低くなっており、運の悪さも成績悪化に影響していたことが推測されます。
走塁面では、SPDは昨季に続いて平均以下、UBRは3.1→-3.5と大幅に悪化しており、結果を残すことはできていませんでした。
Fielding Standard
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ファーストのみでの出場となりました。イニング数(Inn)は昨季の半分以下と出場機会はかなり減少しましたが、守備率(FP%)とスクープ成功率(Scp%)は昨季より改善されており、守備面では昨季より結果を残せていたと言えそうです。
Fielding Advanced
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DPR(併殺完成による貢献)やErrR(エラー抑止による貢献)は未だにマイナスとなっているものの、全てのスタッツが良化となっていました。特にRngR(守備範囲)は-8.0→1.2と大幅に改善されており、守備範囲はかなり広くなっていたことが分かります。UZRもチームではデビッドソンと田中に次ぐ3位の数字をマークしていました。
Win Probability
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Clutch以外のスタッツが悪化となりました。昨季はWPA1.42と勝負強さが目立ちましたが、今季は-0.32となっており、あまりチームの勝利には貢献できていなかったようです。
Value
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走攻守いずれもプラスの数字を積み重ねることができず、OffenseとDefenseはどちらもマイナスとなりました。WARも-0.3となっており、助っ人に求められる数字は残せていませんでした。
まとめ
wRC+99は今季の助っ人外国人では7位と悪い数字ではありませんでしたが、空振りが増えたことと運が悪かったことで昨季より成績を落としたため、レイノルズとシャイナーとの入れ替えという形で退団となってしまいました。以前書いたnoteで残留を熱望していた身としては非常に残念ですが、今季残した数字は決して悪いものではないため、新天地での活躍を心から願っています。
画像引用
データ参照