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【データ分析】2024年を振り返る ー野間峻祥外野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日は野間峻祥外野手です。
選手詳細
野間 峻祥 (のま たかよし) 外野手 32歳 182cm85kg 右投左打 2014ドラフト1位
基本成績
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寸評
高い身体能力が持ち味の経験豊富なベテラン。今季は2018年以来の規定打席に到達するなど、開幕から最終戦までシーズンを戦い抜いた。外野には将来が期待される若手が多くいるため、その若手たちの高い壁役として来季も活躍してもらいたいところだ。
分析
Pitch Value
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ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・フォークがプラスとなりました。被投球割合のトップ3であるストレート・スライダー・フォークがプラスとなっており、Pitch Valueからだけでも好成績を残していることが推測できます。
Plate Discipline
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コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりかなり優れており、空振りはかなり少なくなっていたことが分かります。スイング率が37.7%とかなり低く、深いカウントとなるケースが多いことで三振も多くなってしまいがちなのですが、コンタクト率が高いこともあって2ストライクからの三振率(Put Away%)は8.4%とかなり低くなっています。
Batted Ball
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今季もゴロ率がかなり高くなっています。俊足を活かそうというアプローチは未だに続いているようです。
打球方向は、センターが40%台と最も多く、引っ張りと流しもそれなりに多くなっています。ある程度まんべんなく打ち返していたと言えそうです。
打球の強さは、Soft/Hard%がどちらも昨季よりわずかに上昇していました。ゴロ率の高さも踏まえると、打球管理はまずまずだったと言えそうです。
Advanced
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多くの指標が良化しました。BB%とK%は平均より良かった昨季よりもさらに良化し、BB/Kは0.83まで上昇していました。また、長打率とISOが良化するなど長打力が昨季よりは高くなっており、wRC+も114とチームの規定打席到達者では坂倉に次ぐ2位となっていました。今季は打撃で結果を残したシーズンとなっていました。
走塁面でも、SPDは4.7と脚力そのものは平均レベルとなったものの、UBRは3.8と高く、走塁技術は遺憾なく発揮できていたことが分かります。オフェンス面で好成績を収めていたことが分かります。
Fielding Standard
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センターとライトに就きました。主に就いたライトではエラーは1つのみと、安定した守備力を発揮していたことが推測されます。
Fielding Advanced
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UZRはどちらもマイナスとなっていました。どちらもRngRのみが大きなマイナスとなっており、守備範囲がかなり狭くなっていたことが推測されます。単年の数字を見ても何とも言えないところではありますが、年齢が年齢だけに、身体能力が衰えて守備範囲が狭まってきている可能性も考えられます。
Win Probability
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全ての指標が悪化しました。WPAはマイナスとなっており、重要な場面であまり結果を残せていなかった可能性が考えられます。ただ、REWは0.92となっているため、そこまで重要ではない場面で結果を残していたことが推測されます。
Value
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Battingが5.8、Base Runningが3.6となり、Offenseは9.3となりました。推測通りオフェンス面で数字を残しています。しかし、Fieldingが-4.6となったことでDefenseは-7.1まで悪化し、結果的にWARは微増の1.6となりました。守備が平均レベルであればかなり高いWARを残せていた可能性もあるだけに、守備面で悔いが残るシーズンになったと言えるかもしれません。
まとめ
高いコンタクト能力にまずまずの打球管理で安打を放ち、優れた選球眼で四球も多く勝ち取ってWARを1.6まで伸ばしていました。打撃と走塁では充分な結果を残せているため、あとは守備でも結果を残せれば、ライトのレギュラーは誰も奪えなくなるでしょう。来季は世代交代のシーズンとなりそうですが、野間の出番は今季とあまり変わらないかもしれません。
画像引用
データ参照