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【データ分析】2024年を振り返る ーテイラー・ハーン投手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日はテイラー・ハーン投手です。
選手詳細
テイラー・リン・ハーン (Taylor Lynn Hearn) 投手 30歳 198cm104kg 左投左打
基本成績
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寸評
豪速球と鋭く曲がる変化球で打者を制圧する左腕リリーバー。二軍で完璧な数字を残して5月下旬に一軍に昇格すると、一軍でも圧倒的なピッチングを披露するなどセットアッパーとしてチームを支えた。唯一の契約延長を勝ち取った助っ人外国人として、来季も活躍が期待される。
分析
※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。
Pitch Type
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ストレート・2シーム・スライダー・フォークの4球種で構成されています。速球系のストレートと2シームを合わせると約70%となっており、速球中心であったことが分かります。変化球ではスライダーの方が割合が多く、こちらを武器としているようです。
平均球速は152.3km/hと平均より6km/h以上速くなっています。球速は申し分ないといったところでしょうか。
Pitch Tempo
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ランナーの有無にかかわらずTempo+/-は0.0に近く、平均的なテンポで投球していたと言えそうです。ピッチクロックの経験者でもあるため、日本でピッチクロックが導入されたとしても問題なく適応してくれるでしょう。
Pitch Value
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全球種がプラスとなりました。全ての球種を効果的に使えていたようですが、特にフォークのプラスが大きくなっています。報道などではスプリットと呼称されている球種ですが、来日してから握りを変え、違う動きをするようになってより効果的に扱えるようになったようです。そこまで投球割合は多くなく、まだその軌道に慣れていない打者が多いことが推測されるため、来季も効果的な球種となってきそうです。
Plate Discipline
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コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも平均より優れた数字となっています。ただ、飛び抜けて良いというほどではありません。ハーンに対してかなりの制圧力があるというイメージがある方も多いのではないかと思うのですが、実際はそこまでではありません。ゾーン率が平均を優に超えているため、どちらかというと制球力が持ち味の投手と言えるかもしれません。
Batted Ball
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ゴロ率の方が高くなっています。豪快なイメージとは違い、ゴロを打たせて取るタイプであることが推測されます。
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Soft/Hard%はどちらも平均よりかなり優れています。空振りをかなり多く奪えているわけではありませんが、打球が発生したとしても安打になる確率を低く抑えられているため、好成績を残せていたことが考えられます。
Advanced
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K%はわずかに平均を下回っていましたが、BB%が平均より3%低くなっていたため、K-BB%は平均を上回っていました。LOB%84.7%、DER.811と運が良かったようにも見えますが、tRAが2.10でリーグのリリーバーでは8位と優れており、運の良さだけで抑えていたわけではなさそうです。与四球の少なさと被打球管理の優秀さが要因と思われます。
Win Probability/Value
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WPAは1.95でチームのリリーバーでは3位となっています。2位の森浦や1位の栗林よりイニング数は少ないですが、重要な場面で多くの結果を残して数字を伸ばしていたようです。RE24とREWは2位となっており、得点期待値を低下させるピッチングも多くできていたことが分かります。イニングが少なかったためWARは0.5にとどまりましたが、開幕からフルで一軍に帯同すれば1.0に迫る数字も残せるでしょう。
まとめ
豪快なピッチングスタイルとは裏腹に、与四球を少なめに抑え、弱いゴロを打たせて取ることで好成績を残していたことが分かりました。外国人によくある四球で自滅というパターンになることが考えにくいため、セットアッパーで起用しやすい投手と言えるでしょう。与四球の少なさと被打球管理の優秀さをそのままに、奪三振がさらに増えれば手に負えない怪物リリーバーとなりそうです。
画像引用
データ参照